必要な機能がすべて揃うWindows Storage Server搭載モデル

「今、利用しているファイルストレージに不満がある」、「どんなファイルストレージ製品を選択すればよいか迷 っている」、そうした人々にぜひ勧めたいのがWindows Storage ServerをOSとして採用しているNASだ。

企業で利用されるファイルサーバには、単純にファイルを保存しておくスペースという以外に必要となる機能がある。例えば、複数人で同時にアクセスしても快適に使える環境、グループでのファイル共有機能、適切なバックアップなどが必要だ。Windows Storage Serverであれば、こうした機能を標準で提供する。

CALが無制限であるため、グループ全員が利用しても、アクセスできなくなるなんてことはない。また、スケジュールを設定してスナップショット機能を利用すれば、ミスやトラブルによってデータを失う心配もない。バックアップのための専用製品を別途組み込んだりすることなく、快適に利用できる。さらに、重複ファイルの排除や遠隔地での相互バックアップにも対応している。

ファイルサーバは業務の根幹ではなく、あくまでも業務を遂行するためのツールだ。したがって、ツールを使うために手がかかったり、ツールのトラブルで業務に滞りがあったりしてはならない。業務を円滑に進めるために、導入したいのがWindows Storage Server搭載NASというわけだ。

もちろん、Windows Storage Serverを搭載していれば、どんなNASでもよいわけではない。信頼できるハードウェアとしっかりとした保守が含まれていなければ、結局運用に手間がかかってしまう。社内にシステム部門が存在しなかったり、担当者が不足していたりする中堅・中小企業こそ、しっかりとしたサポートが必要になる。その要望にこたえてくれるのが日本アイ・ビー・エムの「IBM System x NAS」シリーズだ。

障害を察知・原因を特定する充実の管理&サポート機能

「System x NAS」シリーズで、最も安価なモデル「x3200 M3 Express」は3TBの実効容量を持ったRAID構成のタワー型NASだ。プロセッサにXeon X3440を採用し、最大で12TBまでのHDDを搭載できるマシンが、IBMダイレクト価格だと42万円で販売される。しかも、2012年3月9日までは30%OFFのキャンペーンを実施中で、29万4,000円と魅力的な価格になっている。

最大で12TBまでのHDDを搭載できる「x3200 M3 Express」

同種の製品としては安価なモデルだが、同社のサーバが搭載している統合管理モジュール(IMM)を標準で搭載している。

IMMのポイントとなるのは、障害予知機能(PFA)だ。実際に障害が発生する24時間~48時間前には障害を予測し、管理者に通知してくれる。1日以上の余裕があれば、部品や修理の手配をすることも可能だし、代替機への一時的な乗り換えもできるだろう。仮にそうした手配が間に合わなかったとしても、エンドユーザーに対して予告ができるのは大きい。必要なデータを逃がしておけば、何とか業務を止めずに済むはずだ。

IMMでは、実際に部品障害が発生した時にそれがどこかを示す機能も提供している。ケース内部では具体的な故障部分の近くに取り付けられた「診断LED」が光ることで問題点が一目瞭然となるが、さらにケース外部に取り付けられた「ライト・パス」によって外からも簡単に障害部分を判別できる。これらの機能により、IBMのサポートを呼ぶ時も障害内容を簡単に伝えることができるから、迅速かつ的確なサポートが受けられるというわけだ。

さらに、電源のオン/オフやOSのシャットダウン/リセットをタイマー制御できる電源コントロール機能も搭載されている。オプション機能としてはフルGUIでの操作やブルースクリーン取得、遠隔メディア接続なども用意されているという充実ぶりだ。障害発生時に即座にエンジニアに対応してもらえる「IBMエレクトロニック・サービス」による自動監視機能もあるから、安心して利用できる。

コストダウンとセキュリティ強化を両立

コストダウンにも「System x NAS」シリーズは貢献する。まず、効率的な冷却を重視した本体構造のため、内部の冷却ファンが他社の同等製品と比較してかなり少ない「省エネ設計」なのだ。つまり、ファンを回すために必要な電力が抑えられるというわけだ。しかも、ファンが少なければ、回る音も小さくて済む。

また、CALが無制限になるWindows Storage Server 2008 R2 Standardを採用しているから、社員が増えた時もライセンスを追加購入する必要はない。同時アクセス数や容量制限のために大量のファイルサーバを管理しているならば、「System x NAS」シリーズを採用して管理台数を減らすことで管理コストも抑えられるはずだ。

自社に合った筐体で導入できるラインアップも魅力的だ。タワー型ケース、ラックマウントタイプに加えてブレード型も存在する。設置場所や既存環境との組み合わせを考えて導入できるところがうれしい。すでにブレードサーバを運用している場合、追加するだけでNASが利用できるようになるわけだ。しかも、2012年3月9日までは30%オフで購入できるキャンペーンは、どのモデルでも適用される。ファイルサーバの乗り換え時期を迎えている企業、拡張を考えている企業はぜひ利用を検討してみてもらいたい。

左から、タワー型モデル「x3650 M3」、ブレード型モデル「HS22」。必要なスペックや条件に応じて、最適なモデルを選択可能だ

ここまで、「IBM System x NAS」シリーズの特徴を紹介してきたが、IBMではさらに図解を交えた形で同シリーズについて詳細に説明している資料をWeb上で公開している。同資料では、誌面の都合で紹介できなかった各モデルのスペックなどもまとめられているので、興味がある方はダウンロードしてみてはいかがだろうか。