【連載】
つくばエクスプレスといえば、秋葉原電気街と筑波研究学園都市を結ぶ鉄道路線だ。「快速列車」が秋葉原とつくばを45分で結び、列車の最高速度は時速130kmという俊足ぶり。また、東海道新幹線に先駆けて走行中の車内からのインターネット接続を実現したことでも知られている。そのせいか、通勤路線として注目されており、不況にも変わらず沿線の開発も進んでいる。
そして、そのスピードアップ精神は駅のエスカレーターにも反映されているという。なんと、秋葉原駅には快速運転するエスカレーターがあるのだ。設置場所は改札口の外側で、A1出口方面に2カ所、A3出口方面に1カ所となっている。
その速さを確かめたいなら、A1出口方面に向かう3基のエスカレーターがおすすめ。下りが1本、上りが2本で、上りのうち階段側の1本が、平日の始発から18:00まで高速運転となる。隣の「鈍行」は毎分30m、高速は毎分45mで、約1.5倍も速い。通勤客など急ぐ人には高速タイプが人気という。しかし、「あまりにも速くて怖い」という人のために、通常の速度も用意されているのだ。
実は、エスカレーターの速度は全国どこでも同じではない。標準的な速度は分速30mで、これがエスカレーター製造会社の初期設定となっている。建築基準法施工令および国土交通大臣の告示によると、勾配が8度から30度未満の場合は分速45m以下、勾配が30度以上35度以下の場合は分速30m以下と定められている。つまり、設置者がこの範囲内で速度を設定できる。旧型のエスカレーターは3~5速の切り替えができるタイプが多かったそうだ。しかし現在はVVVFインバータを搭載し、かなり細かく速度を調整できるという。
つまり、私たちは今まで、気付かずに高速タイプのエスカレーターを利用していたかもしれない。つくばエクスプレスの秋葉原駅は、低速と高速を2本並べているために、はっきりと高速感を体験できるというわけだ。
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