連載2回目は、発熱です。何度以上なら、受診が必要でしょうか。また、気をつけるべき子どもの様子は?

Q.何度以上であれば受診が必要ですか?
38.5度以上であれば、受診が必要です。ただ、熱の高さだけで判断はできません。苦しそうにしている子どもの様子を見て、総合的に判断してほしいと思います。熱が高くても活気があり、ご飯が普段通り食べられているようであれば、少しおうちで様子を見てみましょう。3日以上熱が続く場合は、受診してください。

Q.気をつけるべき子どもの症状は?
「意識がもうろうとしており反応が悪い」ということはもちろん、「水分がとれず、おしっこが少ない」「呼吸が苦しそう」といった様子がみられた場合、注意する必要があるでしょう。また、顔色も判断のポイントとなります。顔色が悪かったり、顔色や唇が普段と比べて黒っぽい、白っぽかったりするようであれば、すぐに病院に来てほしいと思います。

※未就学児童の症状を対象にしています
※危険だと感じた場合は、本記事の内容に関わらず、病院での受診をお勧めします

イラスト: 山本ユウカ

竹中美恵子先生

小児科医、小児慢性特定疾患指定医、難病指定医。
アナウンサーになりたいと将来の夢を描いていた矢先に、小児科医であった最愛の祖父を亡くし、医師を志す。2009年、金沢医科大学医学部医学科を卒業。以後、広島市立広島市民病院小児科などで勤務し、現在に至る。1児の母でもある。
日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会、日本小児リウマチ学会所属。日本周産期新生児医学会認定 新生児蘇生法専門コース認定取得
メディア出演多数。2014年日本助産師学会中国四国支部で特別講演の座長を務める。150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加する「En女医会」に所属。ボランティア活動を通じて、女性として医師としての社会貢献を行っている