本格的にバックアップをはじめるには何が必要なのだろうか。バックアップの準備と、実際に「ShadowProtect 4 Personal」を利用しているごく一般的なユーザーがどのように活用しているのか、「ShadowProtect 4 Personal」の速度や設定の簡単さがどれくらい効果的であるのかを紹介しよう。

バックアップにはソフトと外付けHDDを用意しよう!

バックアップの大切さに気づいたならば、次に行うべきはバックアップ環境を整えることだ。まずバックアップを行うにあたって、必ず用意したいのが外付けHDDだ。特定のデータのコピーを保存する程度ならば光学メディアやUSBメモリを使うこともできるが、システム全体のバックアップを行うには容量が少ない。数十GB以上のバックアップファイルを複数管理するためには、やはりHDDが必要だ。

PC内部に搭載されているHDDをバックアップ先として使うのも、あまりオススメはできない。まずWindows上から複数のHDDがあるように見えていても、実際には1台のHDD内にパーティションを区切ってエリアを使い分けているだけというケースが多い。これはHDDに障害が起きた時、全ドライブが利用不能になってしまうからバックアップの意味がないパターンだ。物理的に複数のHDDが搭載されていて、全く利用しないHDDが存在するならばバックアップ先にすることもできるが、設置環境が同じなのだから壊れる時は諸共になる可能性も高い。

外付けHDDならばPCが水没しても残った、地震でPCが壊れても残った、というような形でデータが残る可能性はある。それに、別PCへの引っ越しに使う場合などにも、外付けの方がはるかに扱いやすい。

そしてもう1つ用意しなければならないのが、バックアップ専用ソフトだ。バックアップソフトにはファイルやフォルダ単位で指定してバックアップするものもあるが、細かいことを考えずに安心を手に入れるならばシステム丸ごとのバックアップに対応しているものがよい。そして設定が簡単であること、バックアップが高速であることが重要だ。

あっという間にバックアップが終わってしまう。この高速処理が「ShadowProtect 4 Personal」の特長だ

写真、音楽、テレビ録画…OLの自宅PCにも大切なデータは満載

実際にごく一般的なユーザーがバックアップを行う際に「ShadowProtect 4 Personal」がどれほど有効であるか、その活用シーンを考えてみる。PCに特別詳しいわけではなく、オフィスで普通にPCを使いつつ自宅でも音楽購入やデジタルカメラで撮影した画像の整理などを行っている1人暮らしの若い女性ユーザー美由紀さん(仮名)の使い方を紹介しよう。

中堅企業の総務課で働いているOLの美由紀さんは、残業のない日は19時くらいに帰宅する。帰宅して部屋の照明やエアコンのスイッチを入れるのと同時にPCも起動させるのが習慣だ。着替えてメイクを落としたら、翌日の通勤中に聞きたい音楽のピックアップを行い、スマートフォンに同期させながら食事の準備をする。

シンプルな部屋を目指して家具や家電を絞り込んでいるため、テレビはPCの地デジ機能でまかなっている。あまり長時間の視聴はせず、お気に入りの番組を録画しておいて見るスタイルだ。この日は、最近気に入っている俳優が出演したトーク番組の録画を見ながら食事をした。

後片付けを済ませてから、週末に撮影しておいた写真を整理する。後は毎日巡回しているブログやmixiの日記を閲覧した。さらに、週末に撮った写真と、昼間スマートフォンで撮っておいた写真を使って日記を書いてからTwitterで友人と簡単な会話を楽しむ。

自分はごく一般的なOL、と言うだけあって美由紀さんはPCをごく自然に使っている。細かいところは違っていても、これに近い使い方をしているホームユーザーは多いだろう。しかし、ここまでで紹介した行動だけでも、スマートフォンのデータに音楽やテレビ録画、デジカメ写真など失ってしまったら取り戻すのが難しいデータがたくさん登場しているのがわかるだろうか。個人が家で使っているPCだから、気をつかって保護するほどのことはない、というのは間違いであることがよくわかるはずだ。

簡単設定&高速バックアップで毎日安心

美由紀さんは23時前になったところで作業の手を止め、バックアップの準備を始めた。自分の手元にあるデータの大切さを感じているため、きちんと毎日バックアップを行う習慣をつけているのだ。どのバックアップファイルに何のデータが入っているのかを理解しておきたいからと、作業中にバックアップするのではなく、1日の終わりにバックアップを行っている。

なぜ美由紀さんがバックアップに熱心かというと、同じようなPCの使い方をしている友人がトラブルにあったからだ。夏の暑さのせいなのか、何をしたわけでもないのに突然PCが壊れてしまい、いろいろなデータを失ったと聞いて、それまでは毎週末に行うだけだったバックアップを毎日に切り替えたのだ。今は週末ごとにフルバックアップを行い、増分だけを毎日バックアップする設定にしてある。

平日は寝る時間を決めているから、入浴中にバックアップが始まるように「ShadowProtect 4 Personal」でスケジュールを決めている。入浴してスキンケアをしているうちにバックアップが終わっているから、PCの電源を切ってから安心して眠れるというスケジュールだ。

ところがトラブルに遭った友人は、まだ万全のバックアップ体制は整えていないらしい。たまたま使っているソフトの設定が面倒で、バックアップするたびに対象データを指定しなければならないというのだ。しかも、バックアップに非常に時間がかかるという。まだ新しく購入したばかりで、それほど非力なマシンでもなければ大量のデータが入っているわけでもないはずなのに、バックアップが終了するまで数時間かかるらしい。

「きちんと終わるのか不安だし、パソコンが動いている音も気になるから熟睡できない気がするけれど、終わるのを待っていたら寝不足になってしまう。朝起きてPCの電源を切るしかないけれど、電気代がどれだけかかっているのかも心配」とため息をつく友人に、美由紀さんは「ShadowProtect 4 Personal」を勧めた。

速さが快適さを産む「ShadowProtect 4 Personal」

数十GB程度のバックアップに数時間かかるというのは、最近のWindows向けバックアップソフトではあまり考えられない状態だ。どうも古いバックアップソフトをムリに使っていたらしい。友人と美由紀さんの会話から自宅PCのバックアップをどうしているかという話題が昼休みに出た。バックアップを行っていないか、行っていてもかなり面倒に感じていという人が多かった。

美由紀さんが実際に使い勝手を説明すると「そんなに簡単なの?」と驚かれた。普段から美由紀さんが特別PCに詳しいわけではないことを知っている同僚たちは、美由紀さんが快適に使えるくらいならば本当に使いやすいのだろう、と納得。今度使ってみようかな、という人もいた。

いくらデータが大切でも、仕事ではなく自宅PCのデータバックアップのために長い時間や手間をかけ続けるのは難しいだろう。高機能であることは重要だが、設定が難しかったり時間がかかるのでは継続的に利用しづらい。バックアップなんて面倒だ、と思っている人にほど「ShadowProtect 4 Personal」を使ってみて欲しい。