雪が降る「白い世界」で、狙ってみたいアングルがありました。ある冬の日、シャッターチャンスが到来。カメラを持って、目蒲線(現: 目黒線)不動前駅に降り立ちました。目の前にあったのは、狙った通りの「白いスロープ」でした。

白いスロープ上ですれ違う上下列車。目蒲線(現: 目黒線)不動前。1980(昭和55)年2月。現在、ここから地下へ潜るトンネルが口をあけている

白いスロープを下ってきたデハ3454他3連目黒行。目蒲線(現: 目黒線)不動前。1980(昭和55)年2月

当時、目蒲線のデイタイムはパターンダイヤ。目黒駅で折り返した下り列車は、ここ不動前付近で上り列車と必ずすれ違います。そのすれ違いを、積もった白い雪が多く写る「上り勾配」で狙ってみたかったのです。想像では、降りしきる雪で真っ白な画になる予定でしたが、タイミングが悪く雪が止みかけていました……。

駅へ進入するデハ3514他3連蒲田行。架線柱の看板が懐かしい

下は思わずシャッターを押してしまった一枚。同じアングルを考えていた他の鉄道ファンがいたのです! コートにカメラバッグが決まっています。この方とは話を交わし、連絡先を交換しました。後日、貴重な情報をいただき撮影に行くことになりました。その時の写真は、次の機会に。

目蒲線(現: 目黒線)不動前。1980(昭和55)年2月

松尾かずと
1962年東京都生まれ
1985年大学卒業後、映像関連の仕事に就き現在に至る。東急目蒲線(現: 目黒線)沿線で生まれ育つ。当時走っていた緑色の旧型電車に興味を持ったのが、鉄道趣味の始まり。その後、旧型つながりで、旧型国電や旧型電機を追う撮り鉄に。特に、73形が大好きで南武線や鶴見線の撮影に足繁く通った。