こんにちは。駆け出しイラストレーターのでこです。

イラストレーターとしては活動を始めたばかりではありますが、ペンタブレットには学生の頃より10年近くお世話になっています。

ちょうど10年程前、高校生だった私が初めて買ったペンタブレットがワコムの「FAVO」でした。

FAVOは1999年よりコンシューマー向けペンタブレットとして販売が開始され、2007年にBAMBOOシリーズへと移行するまで生産されていたシリーズ

それまでノートパソコンの「ペイント」ツールにマウスのヨレヨレの線で絵を描いていた私にとって、ペンタブレットとの出会いは衝撃的だったと言っても過言ではありません。

イラストを描く事が一層楽しくなり、お絵描きBBSへ投稿したり、自分のホームページを開設したり……青春時代をFAVOと共に過ごしました。かなり使い込みましたが、10年以上経つ今も現役で問題なく使える丈夫なアイテムです。

社会人2年目。次のペンタブレットとの出会いがやってきました。忙しさの中で絵を描く時間も減っていた時期。自分へのご褒美としてペンタブレットを買い替えようと思い立ったのです。

その時に選んだのがFAVOの後継シリーズとして展開されている「BAMBOO」でした。

FAVOよりもバージョンアップしたなめらかな筆圧感知で、イラストが更に思い通りに描けるようになり、しばし離れてしまっていたイラスト制作に、また立ち戻るきっかけを与えてくれました。また、タッチ機能が加わったことがFAVOとの大きな違い。イラストを描く時だけでなくブラウザの操作でもペンタブレットを活用するようになりました。

BAMBOOと過ごす楽しい時間。趣味の絵を描く分には全く不足なく、機能性・操作性共に大変満足していました。

ですが……、実は今年になりイラストレーターを本格的に志すにあたり「Intuos5」を導入しました。

BAMBOOと比べて3倍近い価格がするIntuos5ですが、やはりプロの方はIntuos5シリーズを愛用している方が多いと聞きます。

BAMBOOとの気になる違いですが……

使ってみると「ペンが柔らかい素材でグリップしやすく長時間の作業でも疲れにくい」、「タブレットの表面がマットな素材で、ツルツルしすぎずより紙に近い感覚で描ける」など、まず描き心地で差が感じられます。

私はラフなイラストを描くことが多いのでペン先の感知の繊細さで言えば実際BAMBOOでも充分なのですが、グリップやペン先の触り心地というのはやはりintuos5が一枚上手。

更に、「ファンクションキー」、「タッチホイール」、「ラジアルメニュー」での幅広い操作など、Intuos5にしか無い機能が多数あるのも大きな違い。これらの設定はカスタマイズの自由度が高く、ユーザーが自分に合ったファンクションを割り当てられるようになっています。

イラストレーターはもちろん、映像クリエイター・フォトレタッチャー・3DCGデザイナーなど各職種のクリエイターがそれぞれの使用アプリケーションに合わせてカスタマイズできるという奥深さがあるのです。

BAMBOOはシンプルで親しみやすい初・中級者向けのペンタブレット、intuosは使い込むほどにその力を発揮する、玄人好みのペンタブレットという感じでしょうか。

次回から、Intuos5に搭載されている機能を更に詳しく紹介していきたいと思います。