ハウステンボスはこのほど、独自の電子通貨「テンボスコイン」を使った決済システムの実証実験を開始することを発表した。実験は、従業員約1,300名を対象に行われるもので、12月中旬から約3カ月間を予定している。

「テンボスコインの実証実験について」

「テンボスコイン」は、スマートフォンの無料アプリを活用した電子通貨プラットフォームで運用される電子通貨で、ハウステンボス内の指定の場所でチャージすることで、現金を使わずに場内で食事や買い物の決済ができるというもの。1テンボスコイン1円として利用することができる。

同社は、電子通貨の導入により、キャッシュレス化によるサービス向上を図るとともに、将来的には、「テンボスコイン」を円やドル、ビットコイン等との両替可能な「仮想通貨」とするほか、世界初の「金本位制に基づく仮想通貨」として運用する計画だ。

また、この「金本位制に基づく仮想通貨」とは、実際発行されるテンボスコインが同等の金に裏付けられているシステムで、同社はすでに1トンの金(約50億円相当)を所有しているという。その一部を公開すべく、同社は12月16日、総額8億円相当の金が輝く施設「黄金の館」をオープンする。

「黄金の館」