大成建設は7月11日、BIM(Building Information Modeling)データに工期・コストに関する情報を連動させた施工管理支援システム「T-BIM 5D」を開発したと発表した。同システムの適用により、工事の進捗状況や出来高などを見える化することで、遅延部分に注力するなど効率的な施工管理が可能となる。

施工管理支援システム「T-BIM 5D」運用状況

一般的に建設工事では、計画工程と実際の施工状況を比較することで工事の進捗状況を把握しているが、現場ではさまざまな工種の工事が複雑に絡み合うため、経験豊富な工事関係者でなければ正確な進捗状況を把握することが難しいという課題があった。

そこで同社は、工事の進捗状況を迅速かつ確実に見える化および数値化して、工事の専門家以外であってもその進捗を確認できる施工管理支援システム「T- BIM 5D」を開発した。同製品では、計画工程、実施工程それぞれの施工状況をアニメーション化して視覚的に把握することが可能であることに加え、特定日時での工事進捗を把握したい場合には、入力した日時における進捗状況を確認できる。

また、工程については計画より先行している部分、予定通りの部分、遅延している部分に色分けして視覚的に把握することができる。その進捗段階でのコストも表示されており、同時にコスト管理が行える。さらに、同製品の登録データを動画ファイルとして出力できるため、工事関係者に対して工事進捗をアニメーション化して視覚的に説明することも可能だ。