アイドルデュオのKinKi Kidsが1997年に主演した日本テレビ系ドラマ『ぼくらの勇気~未満都市』の新作が、スペシャルドラマとして今夏20年ぶりに放送されることが14日、明らかになった。

『ぼくらの勇気~未満都市』ロゴ=日本テレビ提供

このドラマは、当時18歳のKinKi Kidsが主演を務め、土曜21時枠で放送されたもの。高校生のヤマト(堂本光一)とタケル(堂本剛)が、問題や事件を乗り越えながら仲間とともに、暴力に支配された子供だけの街に秩序を取り戻していくというストーリーで、平均視聴率は16.8%をマーク(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。KinKi Kidsが歌う主題歌「愛されるより 愛したい」もトータルセールス160万枚以上というヒットになった。

その最終回で「20年後、またこの場所で会おう」と言って別れた彼らが、KinKi Kidsのデビュー20周年を記念して、その約束を果たすことが決定。堤幸彦監督、櫨山裕子プロデューサーと、制作スタッフも20年前を同じチームで制作され、大人になったヤマト&タケルらの前に、強大な敵が現れる。

堂本光一は「あらためて振り返ってみても、貴重で濃密な経験をさせていただいたと感じています」と20年前を振り返りながら、「大人たちに立ち向かっていた自分たちが今は大人になり、逆の視点から感じた真っ直ぐな思いを、再びヤマトを通して表現できる楽しみを噛み締めています」と意気込みをコメント。

堂本剛は「多感な時代に出会ったスタッフの皆さんとまたこうして一緒に物作りができるご縁に感謝をしながら楽しみたいと思います」と喜びながら、「あの頃の若さゆえの真っ直ぐな正義感、純粋な気持ちを懐かしく思いながらも、大人になったタケルを生きたいと思います」と抱負を語っている。

櫨山プロデューサーは「何より不思議なのは、20年前、最終回の台本を作る際、『再会の時』を10年後ではなく、20年後に設定したことです。当時からこのドラマを想定していたはずもなく、『大人って何歳からか』を考えた結果と記憶しています」と述懐。「18歳の若者が20年の時をへて、どんな大人になったのかを、今作ではあの世界観そのままにエンタメ感満載で描きたいと思います」と予告している。