トクホにいくらまでならお金をかけられるだろうか

特定保健用食品(トクホ)は健康に寄与することが科学的に証明されている成分が配合されていることなどから、他の飲食物よりも高額なケースがほとんどだ。「体に良い」という事実が明白なので多少は値段が高めでも仕方ないだろうが、健康に対する意識や収入は人によって違うため、「値段の許容範囲」も人によって異なるだろう。

そこでこのほど、40代および50代のマイナビニュース会員301名を対象にトクホにまつわるアンケートを実施。トクホにいくらまで払えるかを聞いてみたので、気になったコメントを紹介する。

Q. 特定保健用食品を購入していますか、または興味がありますか?

購入している: 20.3%
購入していないが興味はある: 47.5%
興味がない: 32.2%

Q. 「購入している」もしく「興味がある」と答えた方(計204名)にお聞きします。特定保健用食品を一般の食品と比較した際、許容できる金額の差はいくらまでか教えてください

1位: 100%以上110%未満(36.8%)
2位: 110%以上120%未満(36.3%)
3位: 120%以上130%未満(17.2%)

■100%以上110%未満
・「健康のためにも気軽に購入できる低価格だったらありがたい」(59歳女性/その他/専門サービス関連)
・「生涯、続けられるのが大前提だから」(51歳女性/その他/その他)
・「毎日摂取するなら安いほうがいいので」(47歳男性/その他/その他)
・「効果次第ですが、安いに越したことはないです」(43歳男性/その他/その他)
・「健康によい方がいいが、家計に響くのは困る」(48歳女性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「効き目がはっきりしないものにコストをかけられない」(48歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「薬ではないし、食品で特に違いを感じたことはないので」(52歳女性/その他/その他)

■110%以上120%未満
・「商品を生み出すために時間もコストもかかっているから」(52歳女性/その他/その他)
・「多少高いのは当然のことなのだが、日常的に購入するにはこれくらいが限界」(41歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「コレステロールの減少に寄与するならこの程度の負担はするつもり」(53歳男性/その他/専門職関連)
・「どれほどの効果があるか、また自分の身体に合うかにもよるが、身体の調子を整える機能があることへの対価として、2割増が適当」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「本当に効果があるのなら金額は高くても納得だが、職場の同僚や周囲の口コミがイマイチなので気休めで購入している」(48歳女性/百貨店/販売・サービス関連)
・「消費税が上がったし収入も減ったので、できることなら毎日使いたいがたまにかつ少ししか使えない」(40歳女性/その他/その他)

■120%以上130%未満
・「150%となると家計負担増となるが、130%程度なら工夫して家計負担を増やさずにすみそう」(57歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「あまり高額になるようなら、家計を考えて別の方法で健康維持を試みたい」(44歳女性/その他/その他)
・「自分の健康のためなら払ってもいいのはこれぐらいと思います。病気になって入院や通院するよりは安いからです」(46歳男性/その他/その他)
・「日常的に摂取して効果が現れる食品と考えているので、買い続ける必要があり、2割増しの120%ぐらいが限度かな? 」(42歳男性/その他/その他)

■総評

結果は僅差で「100%以上110%未満」が1位となった。2位以降が「110%以上120%未満」、「120%以上130%未満」と10%刻みで金額が高くなっている順位を鑑みると、「自分の健康のためになる」と頭で理解していても、そのための費用はやはり極力抑えたいようだ。

寄せられたコメントを総合すると、「健康によいものだからこそ日常的に摂取したいが、コストがかかりすぎると中長期での利用が難しい」という趣旨の意見が多かった。その一方で、「トクホと言えども、自分に効果があるかは不透明であるため、なかなか費用はかけづらい」という意見も目立った。

毎日の食事にプラスできる反面、値段が高いとコスト増につながるというデメリットも出てくるトクホ。あまり頼りすぎることなく、「高すぎると買い続けるのが無理になる。高い商品を買うよりも、病気のリスクになるものを摂らないようにする」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)との意見にあるように、まずは暴飲暴食や偏った食事摂取を避けることが病気を遠ざけるための第一歩と言えるのではないだろうか。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年12月26日~12月27日
調査対象: 40代と50代のマイナビニュース会員
調査数: 301名(男性225名 女性76名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート