神奈川県内に路線を持つ大手民鉄5社、京王電鉄、小田急電鉄、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道は6日、年末年始の4日間(12月31日から1月3日まで)における定期外輸送人員について発表した。5社合計の輸送人員はのべ989万6,000人となった。

川崎大師への参詣路線としてにぎわう京急大師線。2017年も干支「酉」にちなんだヘッドマーク(応募の中から選ばれた優秀作品2点)を掲出して運行されている

会社別では京急電鉄の乗車人員が前年より2万5,000人増え、4日間の合計でのべ201万4,000人となり、200万人を突破。羽田空港アクセスを担い、沿線に川崎大師をはじめ初詣・初日の出スポットが多いこともあり、最近10年間の推移を見ても年末年始の乗車人員が順調に増えていることがうかがえる。東急電鉄も年末年始の乗車人員が前年より2万人増え、4日間の合計でのべ291万1,000人と、300万人に迫る勢いとなった。

他の3社は前年より減少している。4日間合計の乗車人員は、京王電鉄がのべ208万7,000人で前年より6万3,000人減、小田急電鉄がのべ225万4,000人で前年より3,000人減、相模鉄道がのべ63万人で前年より1万1,000人減となった。

京急電鉄、東急電鉄を含めた5社合計の乗車人員も、前年と比べて3万2,000人減少している。この年末年始は天候にも恵まれたが、「連休が短かったことや、沿線の大型商業施設やスポーツ競技施設などへの来場者の反動減などの影響により、鉄道を利用されるお客様が2社を除き減少したものと考えられます」と理由を説明している。