エクスペディア・ジャパンは12月15日、有給休暇の国際比較調査の結果を発表した。調査は9月12日~29日、世界28カ国18歳以上の有職者男女計9,424名を対象にインターネットで行われた。
日本は、3年ぶりに世界で有休消化率が最下位に。2014年、2015年ワーストだった韓国を3%下回った。
有休消化率が世界一低いにも関わらず、「休みが不足している」と感じる人は約3割で世界一休みを欲しがっていないことがわかった。なお、休み不足と感じる人が最も多かったスペインは、30日も付与されている上に有休消化率は100%だが、現状の支給日数にも満足していないという人が68%いた。
休みを取ることに「罪悪感がある」と考える日本人の割合は約6割にものぼり、韓国に次いで世界で2番目に多い結果となった。また、日本人が休みを取らない理由のトップ2で「職場の環境」があげられており、そのうち「同僚が休んでいない」と考える人の割合は世界一多いことがわかった。
半数が自分の有休支給日数を知らない
自身の有休支給日数を知らない日本人は約半数にものぼった。これは2位の韓国を二倍以上引き離しダントツでトップの結果だった。また、「あなたの上司は有給休暇を取ることに協力的ですか?」という質問に対し、3人に1人が「わからない」と回答している。
日本人の22%が、休暇中にも関わらず仕事のメールを「一日中」見てしまうと回答。韓国に次いで2位の結果となった。
「短い休暇を複数回」が半数以上
休暇の取り方について聞いてみると、「短い休暇を複数回取る」と回答した人が57%と世界一多い結果に。仕事のスケジュールや人手不足で休みを取りにくい状況が伺える。
また、世界各国の「一人旅を好む」人の割合を見てみると、日本人の約3人に1人が一人旅を好んでおり、これも世界一多い結果となりました。調査では、「休みが取りにくい日本人は家族や友人と休みを合わせることが難しいことから一人旅の頻度が増え、その結果、一人旅の良さに気付く機会が多いのかもしれません」と分析している。