東京広告協会は12月7日、首都圏の大学生を対象とした「『大学生』と消費に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2016年7月12~31日、調査対象は青山学院大学、駒澤大学、上智大学、専修大学、千葉商科大学、日本大学、有効回答は816人。
大学生の7割弱が「コスパにうるさい」
金銭的・時間的余裕の有無を尋ねたところ、「お金に余裕がない」と答えた割合は計63.5%、「時間に余裕がない」は計65.7%に上った。
コスパにうるさい方だと思うかとの問いに対しては、計66.1%が「そう思う」と回答。また人よりもケチだと思うかとの質問には、計49.4%が「そう思う」と答えた。
コスパが良いと思うトップ3は、 「中古品を買うこと」(78.3%)、「資格の勉強」(75.2%)、「アルバイト」(69.9%)。反対にコスパが悪いと思うトップ3は、「課金型のスマホゲーム」(92.2%)、「アイドルの握手会」(82.1%)、「CDを買うこと」(79.8%)となった。
現在節約を「している」学生は75.6%で、2000年の前回調査と比べて6ポイント増えた。
アルバイト収入(月平均)は、「3~5万円未満」が29.9%と最も多かったものの、前回から2.6ポイント減少。一方、「7万円以上」は計38.3%と同12ポイント増加した。
買い物やモノ選びの際の意識や行動について聞くと、「欲しいものにはお金をいとわない」は83.1%に上ったのに対し、「お金を使うことへの罪悪感を持つことが多い」は半数未満の42.6%となった。
同協会は「ただ単に『コストの低さ』を求めるのではなく、リターンとして得られる『パフォーマンスの高さ』を重視する大学生ならではの新しいコスパ意識(『シン・コスパ』と命名)も浮き彫りになった」と分析している。