ハギワラソリューションズは11月29日、2.5インチフォームファクタに2台のmSATA SSDを搭載することで、RAID1(ミラーリング)の構築を可能とした「2.5インチミラーSSD」を発表した。

同製品はSATA Gen 3(6.0Gbps)に対応したSSDケースに2台のmSATA SSDとRAID1コントローラを搭載することで、手軽にミラーリングを実現できるソリューション。従来、外側のケースだけ、という形態で同様の機能を提供するソリューションは存在していたが、POSレジや産業機器では、その場合、SSDの評価などを行う必要があり、負担が大きかったとのことで、初めからmSATA SSDを搭載することで、そうした評価の負担を減らしつつ、産業機器での手軽なRAID1構築を提供することを目的に開発したという。

導入に関しても、同製品を従来のSSDや2.5インチHDDに置き換えるだけでRAID環境に移行することが可能。もし、片側のmSATA SSDが故障した場合は、別売りのmSATA SSD製品を購入して差し替えるだけで、RAIDシステムを自動的に再構築できるオートビルド機能にも対応している。ちなみに、mSATA SSDは部品固定として、抵抗なども含め同様のものを型番が変更にならない限りは提供していくとしている。

また、RAIDを運用するための専用ツール「RAID Manager」も無償提供される。これは、それぞれのS.M.A.R.T情報などをもとにしたSSDの寿命予測などを可能とするもので、APIも提供予定なため、カスタマのソフトウェアへの搭載も可能になるという。

なお、製品ラインアップとしては、24nm SLCを採用した「RFD2HSシリーズ」(7GB/15GB/30GB/60GB)、15nm Q-MLCを採用した「RFD2XSシリーズ」(15GB/30GB/60GB/120GB)、15nm MLCを採用した「RFD2LSシリーズ」(30GB/60GB/120GB/240GB)の3シリーズが用意されている。

「2.5インチミラーSSD」の外観。同社に確認させてもらったエンジニアサンプル品では、フラッシュメモリは東芝、RAIDコントローラはJMicronのJMS562がそれぞれ採用されていた