IDCフロンティアは11月25日、同社のクラウドサービス「IDCFクラウド」で、東日本地域では2カ所目となる大規模クラウド拠点を新設し、稼働を開始した。

新拠点では、物理的に機器が分離された2つのゾーンを同時に提供開始するほか、国内最大級だというIPファブリックネットワークを全面的に採用することで、従来比16倍以上となる広帯域かつシームレスなゾーン間、サービス間の相互接続が実現している。今後、採用した新ネットワーク構成では、さらなる帯域の拡張が可能になるとしている。

構成イメージ

また、ディープラーニングに代表されるデータ解析を可能とする「NVIDIA Tesla GPUアクセラレータ M40」を搭載した仮想マシンを、新拠点ではIDCFクラウドの最上位タイプとなる「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ」として提供を開始。これまで高額な初期投資が必要とされてきたGPU搭載サーバをクラウドとして提供することで、初期費用0円、1時間400円の従量料金制で利用することが可能となり、分析基盤の構築や維持・運用の時間短縮とコスト削減を実現することができるという。

今回、構築したネットワーク構成は東日本地域で提供する「IDCFクラウド」「IDCFプライベートクラウド」「データセンター(ハウジング)」で採用しており、各サービス間でボトルネックのないシームレスなデータ連携を実現。これにより、利用者が収集・蓄積したデータをGPUサーバで解析することで、AIによる自動回答や画像解析によるアップロード画像の自動分類などのシステム構築を可能としている。