本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターは米国で開催される2016年ロサンゼルスオートショーにて、北米向け新型「シビック」シリーズのスポーティーモデル「シビック Si プロトタイプ」、アキュラの次世代インテリアコンセプト「Acura Precision Cockpit」を世界初公開した。
「シビック Si プロトタイプ」は、2017年に発売予定の「シビック クーペ Si」「シビック セダン Si」のデザインの方向性を示すモデル。エアロパーツを随所に採用し、多角形型エキゾーストパイプフィニッシャーが特徴的なセンターマフラーや19インチハイパフォーマンスタイヤを装着するなど、「シビック」シリーズのスポーティーさを一層際立たせる仕様としている。
デュアルVTC(連続可変バルブタイミング・コントロール機構)を備えた1.5L直噴DOHCターボエンジンにショートストロークの6速MTを組み合わせたほか、アクティブダンパーやアクティブステアリングシステム、LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)などの適用により、スポーティーな運動性能をさらに強化した。
ロサンゼルスオートショーのホンダブースでは、世界初公開の「シビック Si プロトタイプ」に加え、セダン、クーペ、ハッチバック、そして2016年9月にパリモーターショーで公開された「シビック TYPE R(タイプアール)」プロトタイプなど、10代目「シビック」シリーズの全ラインアップを展示する。
アキュラブースで公開される「Acura Precision Cockpit」は、今後のインテリアデザインとテクノロジーの方向性を示す、運転席とインストルメントパネル周りのコンセプトモデル。ドライバーの視線移動に配慮した大型ディスプレイや、先進の自動運転技術を実現する画像認識システム、タッチスクリーンとリモートコントローラーのそれぞれの長所を取り入れた新しいインターフェースなど、より快適で安全な運転を可能とする新たな運転環境を提案する。今年の北米国際自動車ショーで発表し、量産車デザインへの適用も開始された「Acura Precision Concept」と合わせ、今後の進化の方向性を示した。
その他、アキュラは渋滞時の運転支援機能である「Traffic Jam Assist」を2017年発売のモデルに新たに追加することや、先進の安全運転支援システム「アキュラ ウォッチ」を搭載したアキュラ車が7万台に達したことなどを発表している。