元AKB48で女優の前田敦子が、テレビ朝日のドラマに初出演することが9日、分かった。来年1月にスタートする同局系『就活家族~きっと、うまくいく~』(毎週木曜21:00~21:54)で、宝飾メーカーでセクハラに悩む女子社員役を演じる。

(左から) 工藤阿須加、黒木瞳、三浦友和、前田敦子=テレビ朝日提供

このドラマは、テレ朝ドラマ初主演の三浦友和が父、黒木瞳が母、前田が娘、工藤阿須加が息子という4人の平穏な家族が、ふとしたきっかけで崩壊し始める姿を描くもの。人にとっての仕事、働くこと、さらには生きることとはどういうことか、というテーマを、橋本裕志の脚本で、ユーモラスにミステリアスに問いかける。

前田が演じるのは、富川家の長女・栞。セクハラに悩んで願い出て異動した部署が、想像以上に過酷な現場だったという役柄で、前田は「仕事場でも家族の前でも明るく過ごしているけど、本当の自分はそうじゃないなんだよ、っていう葛藤があったり…。本当の自分を出せなくなってしまって苦しんでいる、栞はそんな等身大の女性だと思いましたし、共感できる部分がたくさんありました」と、役の印象を語っている。

エリートサラリーマンだが、ある出来事から苦難の道を歩み出すことになる富川家の父・洋輔役を演じる三浦は「今回の洋輔という役はみなさんが抱くわたしのイメージから少しかけ離れたものになるかもしれません」といい、「いい意味でみなさんを裏切るような主人公を演じたい」と意気込みを語る。

また、国語教師で富川家の母・水希役を演じる黒木は「これまでに演じたことのないような女性なのではないかと予感しています(笑)」と笑み。就活に苦労する大学生で、富川家の長男・光役を演じる工藤は「一生懸命なゆえ、気持ちが空回りしているので憎めないところがあります」と、自身の役柄を紹介した。