オリンパスは11月2日、同社のミラーレス一眼カメラにおける新フラッグシップモデル「OM-D E-M1 Mark II」の発売概要を明らかにした。発売時期は12月下旬の予定。価格はオープンで、市場価格は税別220,000円前後と推定される。
OM-D E-M1 Mark IIは、2013年10月に発売された「OM-D E-M1」の後継にあたる機種。さる9月20日 (欧州では9月19日) に開発発表をしていた。新開発の2,000万画素Live MOSセンサーには、オールクロス121点の像面位相差AFセンサーが組み込まれている。撮影時には、像面位相差AFとコントラストAFを効果的に使い分ける「DUAL FAST AF」が機能する。
画像処理エンジンは「TruePIC VIII」に刷新。AF追従で18コマ/秒の連写性能を実現している。レリーズタイムラグはOM-D E-M1に比べて約1.4倍高速化 (メカシャッター使用時で33ミリ秒)。シャッターボタンを半押しした時点から撮影を開始し、全押しした14コマ前の時点まで遡れる「プロキャプチャモード」を用意している。
EVF (電子ビューファインダー) も高速化を図っており、表示フレームレートは120fpsに (OM-D E-M1は60fps)、表示タイムラグは5ミリ秒 (OM-D E-M1は16ミリ秒)に向上。連写時の表示率も10コマ/秒撮影時で48%をマークしている。
5軸手ブレ補正機構も進化しており、対応レンズと組み合わせることでシャッター速度6.5段分の効果を発揮。動画撮影時には電子手ブレ補正も働き、手持ちの4K動画撮影時に安定性をもたらす。4K動画については、4K/30pやシネマ4K/24pの撮影が可能だ。
防塵・防滴・耐低音 (-10℃)、小型・軽量の設計思想はもちろん堅持している。記録メディアはダブルスロット仕様になり、2枚のSD/SDHC/SDXCカードを併用可能。スロット1がUHS-IIおよびUHS-I、スロット2がUHS-Iに対応する。主な仕様容は下記の通り。
- レンズマウント : マイクロフォーサーズ
- 撮像素子 : 有効2,037万画素 4/3型Live MOSセンサー
- 画像処理エンジン : TruePIC VIII
- シャッタースピード : 1/8,000~60秒
- 感度 : ISO200~25600、拡張ISO LOW (64相当)
- AFポイント : 121点
- ファインダー : 視野率 約100%、倍率 約1.30倍、電子式
- 液晶モニター : 3型、約104万ドット、2軸可動式
- 本体サイズ : 約134.1×90.9×68.9mm
- 重さ : 約574g (バッテリーとメモリーカード含む、アイカップなし)、約498g (本体のみ)