カニエ・ウェストが、ジェイ・Zに対して怒りを表した。
2011年のアルバム『ウォッチ・ザ・ソーン』でコラボし、その後はツアーも一緒に回った2人だが、カニエはアップル社とジェイ・Z率いる音楽ストリーミングサービス「タイダル」との対立が原因で、2人で作る次のアルバムはないと断言した。
自身がフィーチャリングしているドレイクの新曲「ポップ・スタイル」のパフォーマンス中に、カニエは本来の歌詞に沿うことなく「俺に語らせろ。『ウォッチ・ザ・ソーン2』は絶対ありえないだろう。その理由はこの曲にはない」「あの曲には俺は参加しなかった。タイダルとアップル社のせいでな」とジェイへのいら立ちを歌った。
さらに、カニエは妻キム・カーダシアン・ウェストが銃を突きつけられ強盗に遭った後、ジェイがカニエの元を訪れなかったことに腹を立てていることや、自身の娘ノースちゃんと息子セイント君はジェイとビヨンセの子供ブルー・アイビーちゃんに一度も会ったことがないとジェイに批判の目を向けている。
19日の公演を映した動画の中で、カニエは「強盗事件の後に電話して、『どんな感じ?』なんて言うな。何を感じているか、知りたいのか? 家に来いよ」「俺らが兄弟であるように、子供を家に連れてきな。一緒に座ろうぜ」「このクソッタレな兄弟に我慢できない。俺らの子供は一度も一緒に遊んだことさえないんだからな」と発言している。
一方のジェイは、カニエのことを基本的に我慢ならないものの、ビジネスの付き合いで許容している部分もあるとある関係者は話している。「ジェイはカニエのことが我慢ならないのです。カニエのことをクレイジーで変わり者だと思っていますが、少しなら許容できます。カニエは本当に変人です。みんなそれを知っていますよ」「ジェイはたくさんの利益を生む可能性があったので、カニエのことを受け入れていました。ジェイは『俺はこれをやってやるよ。俺らはツアーに出て、大金を得るんだ。それなら大目に見るぜ』といった感じでした」「ジェイはカニエとそんなにコラボしたくないのというのが本音です」
そんな対立を見せているような2人だが、カニエはジェイのことを批判しておらず、ジェイはカニエの情熱とその奇抜さを受け入れていると見ている別の関係者もいるようだ。その関係者はニューヨーク・ポストのページ・シックス欄に「カニエがジェイを攻撃しているようには全くみえません。2人はブラザーですし、友人よりも近い存在です。ジェイはカニエの天才的な部分を認めていますし、カニエの情熱や奇抜さを理解していて、すべてを受け入れているのです」と話している。
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