タムロンは1日、フルサイズデジタル一眼レフカメラ対応の超望遠ズームレンズ「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)」を発表した。キヤノン用とニコン用を用意し、9月23日から発売する。価格は160,000円(税別)。

SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)
画像はニコン用

「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)」の後継機種となる超望遠ズームレンズ。レンズ外観が「SP」シリーズの新ラインナップに合わせたデザインに変更され、光学性能、近接撮影能力、AFスピードと精度、手ブレ補正機能などが向上している。

レンズ構成は13群21枚で、高い解像性能とコントラスト性能を発揮。ズーム全域でシャープでクリアな描写が得られる。LDレンズを3枚使用しており、軸上色収差や倍率色収差を良好に取り除く。独自のeBANDコーティングによりゴーストやフレアも低減する。新モデルではニコン用にも電磁絞り方式を採用している。

リング型の超音波モーター「USD」を搭載し、制御回路やAFアルゴリズムを改善することで、AFの応答性や精度を向上。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する。手ブレ補正機構「VC」では、4.5段分の手ブレ補正効果が得られ、スイッチにより手ブレモードを変更可能。MODE1はファインダー像の安定と補正効果のバランスに優れた基本モードで、MODE2は流し撮り専用のモード。MODEで3は補正効果を優先している。

ズームリングを前後にスライドさせることで、ズームリングのロックと解除が瞬時に行える「フレックスズームロック機構」を搭載。最前面のレンズにはフッ素化合物による防汚コートを施し、撥水性、撥油性を高めた。鏡筒の可動部や接合部には防滴用のシーリング処理を施し、レンズ内部への水滴の浸入を防ぐ簡易防滴機構を採用。新規設計の三脚座は座面を伸張している。素材にはマグネシウム合金を使用し、軽量化を図った。

主な仕様は、焦点距離が150~600mm、明るさがF/5-6.3、画角が16.25度~4.8度、最小絞りがF32-40。絞り羽枚数は9枚(円形絞り)。最短撮影距離は2.2m、最大撮影倍率が1:3.9。フィルター径は95mm。丸形フードが付属し、本体サイズは最大径が約108.4mm、長さはキヤノン用が260.2mm、ニコン用が257.7mm、重量はキヤノン用が2,010g、ニコン用が1,990g。