ロジテックINAソリューションズは28日、産業用・業務用のカスタムコントローラとして、新製品となる2シリーズを発表した。7月下旬から発売する。価格はオープン。
LC-97N10
「LC-97N10」は、シリアル(COM)ポートを標準で4基(最大5基)搭載するミドルタワー型カスタムコントローラ。
PCIスロット×3基の搭載やパラレルポートの選択など、レガシーデバイスを幅広く使用できるようになっている。拡張ボードの浮きやたわみを抑制する効果があるタワーバーも採用。
CPUには第3世代Intel Core i3 / i7 / Pentiumを選択可能。OSには組み込みシステム向けにWindows 7 Professional for Embedded Systemsか、Windows 8.1 Industry Proなどが推奨されている。そのほかのインタフェースは、USB 3.0×4基、USB 2.0.×4基などを備える。
LC-97S30
「LC-97S30」は、サーバー用マザーボードを搭載し、ニプロン製の国産電源「ePCSA-500P-X2S」を標準で搭載するモデル。CPUには第3世代Intel Core i3 / i7 / Pentiumのほか、Xeonも選択可能。拡張ボードの浮きやたわみを抑制する効果があるタワーバーも採用する。
外部5.25インチベイ×4基、外部3.5インチベイ×2基、内部3.5インチベイ×3基を備え、拡張性も高い。CPUの冷却用にパッシブダクトを装備。HDDは前面ファンから外気を取り入れて冷却、大型の排気用ファンにより静音性にも優れる。インタフェースは有線LAN×2基、USB 3.0×2基、USB 2.0.×8基、HDMI×2、D-sub×1、COM×1基(オプションで2基まで増設可能)など。きょう体は「LC-97N10」とほぼ共通。
LC-97S37
「LC-97S37」は、第4世代のIntel Core i3 / i5 / i7 / Pentium、およびECCメモリ対応のXeonを選択できるモデル。チップセットはサーバー系に使われるIntel C226を搭載。PCI Express x16×1、PCI Express x8×1、PCI Express x1×3、PCI×2を備える。
映像出力インタフェースとして、HDMI×1、DVI-D×1、D-sub×1、DisplayPort×1を搭載。デュアルモニタ出力も可能。そのほかの仕様やきょう体は「LC-97S30」とほぼ共通。
LC-75S23/XP4G
「LC-75S23/XP4G」は、Windows XP Professional for Embedded Systems SP3 x86(32bit)をインストールしたスリム型モデル。数量限定での発売のためカスタマイズには対応していない。
サーバー用のSuperMicro製マザーボードを採用。拡張スロットは、PCI Express x16×1、PCI Express x4×1、PCI Express x1×1、PCI×1を備える。
インタフェースは、Gigabit対応有線LAN×2、シリアル(COM)ポート×1、HDMI×1、USB 3.0×2、USB 2.0×6など。
Windows 10 IoTの搭載
同社の産業用・業務用カスタムコントローラに対して、Windows 10 IoT Enterpriseの搭載も開始する。Windows 10 IoT Enterpriseは、産業用途からPOS、デジタルサイネージなど幅広いデバイスに対応。高いレベルのセキュリティや利便性を提供する。
アップデート形態は固定化モデル(LTSB)となり、新機能や機能拡張をしない特定システム向けに提供。2年~3年に1回、LTSB用ビルドがリリースされる。必要なセキュリティ更新とバグフィックスを行い、最長で10年間、同じOSイメージを利用可能だ。なお、Windows Store、Universal Windows Appsはプリインストールされていない。
対応製品は「LC-9A51」「LB-LB10」「LB-JB15」「LB-C12」「LT-J3シリーズ」「LT-J4シリーズ」。