スルッとKANSAI協議会はこのほど、利用が減少している「スルッとKANSAI」対応の磁気カードについて、2017年3月31日で発売を終了し、2018年1月31日をもって駅の自動改札機・バスでの共通利用を終了することを決定した。これにともない、関西の鉄道・バス事業者の「スルッとKANSAI」対応カードも発売終了・共通利用終了となる。
「スルッとKANSAI」対応カードは1996年の導入以来、対応エリアを順次拡大し、1枚で関西一円の鉄道・バスに乗車できる便利なカードとして利用されてきた。その後、2004年に「PiTaPa」サービスが開始されると、より便利なICカードの利用が増える一方、「スルッとKANSAI」対応カードは利用が減少していたという。
今回の決定を受け、近畿日本鉄道「スルッとKANSAIカード」、京阪電気鉄道「スルッとKANSAI Kカード」、阪急電鉄「ラガールカード」、阪神電気鉄道「らくやんカード」、南海電気鉄道「コンパスカード」、大阪市交通局「レインボーカード」をはじめ、関西の鉄道・バス事業者が発売する「スルッとKANSAI」対応カード(共通ロゴマークが記載されたカード)は2017年3月31日に発売終了となる。
その後も共通利用終了日の2018年1月31日まで、手持ちの「スルッとKANSAI」対応カードはこれまで通り利用可能。「駅の自動改札機・バスでの共通利用終了日までにお使いにならなかったスルッとKANSAI対応カード(使用中のカード含む)の取扱いにつきましては、改めて発売事業者よりお知らせいたします」とのこと。
なお、阪急電鉄・阪神電気鉄道・能勢電鉄・北大阪急行電鉄の4社は、「スルッとKANSAI」対応カードの発売終了後、2017年4月1日から新たな磁気カードを販売し、この4社のみで磁気カードによる共通利用を開始すると発表している。新しい磁気カードに共通ロゴマークの記載はないものの、従来の「スルッとKANSAI」対応カードと同一の仕様で発行され、2018年2月1日以降も4社で利用可能。名称など詳細は改めて発表される。