ダイハツ工業は13日、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売した。同日に東京・恵比寿ガーデンプレイスで報道発表会が実施され、「一億総活躍国民会議」民間議員を務めた菊池桃子さんがゲストで登壇した。
新型軽商用車の企画・開発にあたり、同社はさまざまな業種の軽商用車ユーザーからヒアリングを行ったという。その結果、女性やシニアの社会進出が進んでいることも背景に、従来の荷物優先から「人の働きやすさ」を中心に考えたクルマづくりへと発想を転換。新ジャンルの軽商用車「ハイゼット キャディー」が発表されるに至った。
同車は「はたらく 楽ラク」をコンセプトに、「楽ラク ノリオリ」「楽ラク ツミコミ」「楽ラク アンシン」「楽ラク ドライブ」「楽ラク セイケツ」「楽シク カラフル」の「6つの楽」で「人の働きやすさ」を表現。軽乗用車で培ったFFレイアウトパッケージにより、乗用車感覚の快適な運転と荷室の広さ・使い勝手の良さを追求した。「e:Sテクノロジー」を採用し、一部グレードで衝突回避支援システム「スマートアシスト II」を搭載するなど、低燃費技術や最新の安全装備も取り入れた。
報道発表会にはダイハツ工業上級執行役員の上田亨氏、ゲストの菊池桃子さんをはじめ、活用事例を紹介したアートコーポレーション、ダスキン、ドコモ・バイクシェア、花キューピット、ほっともっとの担当者も登壇した |
報道発表会では、働く女性の代表として菊池さんが登壇。「ハイゼット キャディー」について「商用車は男性向けのイメージがありましたが、このクルマには女性の視点もあり、大きく幅を持たせて商品開発しているのだなと思い、うれしく感じました」とコメントした。その他、アートコーポレーションやダスキンなど5社による「ハイゼット キャディー」の活用事例なども紹介され、各社の装飾を施した車両も展示された。
なお、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」はダイハツ九州の大分(中津)工場で生産されるとのこと。ダイハツ工業上級執行役員の上田亨氏は「震災の被害に遭った熊本・大分の1日も早い復興を願い、できる限りの支援を続けていきたい」と述べた。同車は「D」「D "SA II"」「D "デラックス"」「D "デラックス SA II"」「X」「X "SA II"」の各グレードで2WD・4WDを用意し、価格は118万8,000円~154万4,400円(税込。北海道地区は1万800円高)。月間販売目標台数は1,000台とされている。