STマイクロエレクトロニクス(ST)は5月16日、32bitマイコンSTM32のMac OS X向け無償開発ツールを発表した。

同ツールはGUIによる設定コード生成ツールであるSTM32CubeMXと、STのデバッガ/プログラマを直接使用できるドライバを内蔵した統合開発環境System Workbench for STM32で構成されており、簡単にインストールして使用することができる。

今回、Linux向けに続いてOS X向けが発表されたことで、開発者は、オペレーティング・システム(Windows、Linux、またはMac OS X)に関わらず、あらゆる一般的なコンピュータ・プラットフォームで快適にSTM32ファミリを用いた開発を進めることができるようになる。

すべてのプラットフォーム向けツールが、www.st.com/stm32cubemxおよびwww.st.com/sw4stm32より無償ダウンロードすることが可能。これらのツールは、STM32Cubeに含まれるハードウェア抽象化レイヤ(HAL)やミドルウェア・コンポーネントおよびデモ用サンプル・コード、そしてSTの標準ペリフェラル・ライブラリと互換性を有している。ユーザーは、オーバーヘッドの少ないサンプル・コードであるSTM32Snippetsや、STM32Cubeの拡張ソフトウェア・パッケージを活用できると共に、開発ボード(STM32 Nucleo、STM32 Discovery、または豊富な機能を備えた評価ボード)の使用によりハードウェア開発期間の短縮も可能だとしている。