STマイクロエレクトロニクス(ST)は5月13日、高精度かつ、広範な動作電圧と堅牢性を兼ね備えた16V耐圧オペアンプの新製品 TSX7シリーズを発表した。同製品は現在量産中で、1000個購入時の単価は約0.52ドル。

TSX7シリーズは、200μVの低入力オフセット電圧(25℃動作時)、同相信号除去比、低温度ドリフト(最大2.5μV/℃)により回路組立て後のトリミングおよび較正が不要で、車載対応の動作温度範囲(-40~+125℃)における安定した性能を実現。小さな入力バイアス電流と、低消費電力と利得帯域幅積(GBW)の組み合わせによる高い電力効率を特徴としており、消費電力に制約のあるセンサ信号のコンディショニングに理想的だとする。

また、広範な電源電圧と厳しい動作条件下での安定性、最大4kV(Human Body Model)のESD(静電放電)耐性により、産業用機器、ビルディング・オートメーション、医療用機器、LED照明、車載用電子制御ユニット(ECU)なでのアプリケーションに適しているほか、レール・ツー・レールの入出力機能により、ローサイドとハイサイドの電流測定にも柔軟に使用することが可能となっている。