熊本電気鉄道は18日、熊本地震の影響で運転見合わせとなっていた区間のうち、藤崎宮前~御代志間で列車の運転を再開する。上熊本~北熊本間は18日も運休する。熊本市交通局は18日も市電全線で運転を見合わせることを発表している。

熊本電気鉄道「くまモン電車」(2014年撮影)

熊本電気鉄道と熊本市電はともに16日未明の地震で被害を受けた。国土交通省の災害情報でも、熊本電気鉄道でホームの一部損壊・地割れや軌道ズレ、架線吊り外れなど、熊本市電で軌道破断や軌道陥没などの施設被害が報告されていた。熊本市電は18日も全線(田崎橋・上熊本駅前~健軍町間)で始発から運転見合わせとなる。

熊本電気鉄道も16・17日は全線で運転見合わせとなったが、17日までに藤崎宮前~御代志間の仮復旧が完了したとのことで、18日始発から同区間のみ運転再開されることになった。日曜・祝日ダイヤでの運行となり、藤崎宮前発・御代志発ともに7時台から21時台にかけて、おおむね30分間隔での運行が見込まれる。ただし、北熊本駅・御代志駅ではホームの使用に制限があるとのこと。

残る上熊本~北熊本間については、池田駅のホームが一部倒壊するなど列車を運行できない状態のため、18日も終日運休とすることが決まった。「現在のところ、運転再開には数日かかる見込みです」と熊本電気鉄道は発表している。