Apple、認知度低いが歴史ある「iTunes Allowance」機能をひっそり廃止へ

米Appleは4月14日(現地時間)、同社がiTunesユーザー向けに提供している「Allowance」サービスを5月25日付けで終了すると発表した。iTunes Allowanceは、例えば親が子供に毎月一定額のクレジットを与えることで、子供が与えられた範囲内で音楽やアプリの購入を可能にするお小遣い的なサービス。知名度に反してその歴史は長く、iTunesが開始されたほぼ最初期にあたる2003年よりサービスが提供されている。なお同サービス終了後は「ファミリー共有(Family Sharing)」機能を利用するようAppleでは促している。

iTunes Allowanceの設定画面の例

同件はApple Supportのページで文章が公開されており確認可能だ。それによれば、発表前日にあたる4月13日時点で新規のAllowance設定が不可能になり、5月25日のタイミングで既存のAllowance設定もすべて解除されることになる。すでに英語版のページではサービス概要を説明したサポート文書が消されていて、代わりにサービス終了の告知が掲載されているが、日本語のサポート文書は原稿執筆時点(日本時間4月15日)でまだ元の文書が残っており、その内容が確認できる。

iTunes Allowanceは、あるユーザーから別のユーザーに対して毎月10~50ドルまで一定のiTunesクレジットを定期的に転送するサービス。支払い方法にクレジットカードが指定されている場合、指定金額が転送元のユーザーから毎月差し引かれる形となる。Allowance経由でクレジットを受け取ったユーザーは、その金額をiTunesクレジットとして自身のアカウントにチャージされ、自由に使うことができる。使い切れなかった分はそのまま翌月もクレジットとして繰り越されるため、毎月の転送額以上の買い物も可能だ。主な用途としては、親が子供に対してお小遣い感覚でiTunesクレジットを渡すケースが考えられる。Allowance終了後は、この仕組みを用いての送金がストップするものの、受け取り側に蓄積されたクレジットはそのまま継続利用できる。

AppleではAllowanceを終了した理由については触れていないが、前述の親から子供へのお小遣い用途では「ファミリー共有(Family Sharing)」を、家族や友人へのクレジット贈与についてはiTunes Giftsを利用するよう推奨している。ファミリー共有では機能の1つとして、「承認と購入のリクエスト(Ask to Buy)」というオプションが用意されている。これは、ペアレンタルコントロールの制御下にある子供などのiTunesアカウントがストアから音楽やアプリを購入しようとした場合、親のアカウントに対してその旨の許諾を得るためのポップアップが出現するようになる。お小遣い的な簡便さはないものの、より細かく購入コンテンツを管理できるというメリットがある。

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