富士通および東芝は15日、富士通、東芝、VAIOの3社による統合交渉が白紙になったとする一部報道に対し、「当社が発表したものではない」という公式コメントを掲出した。

富士通による発表文

これは15日、日本経済新聞や時事通信など複数の報道機関が報じた件に対するもの。これらの報道によると、富士通、東芝、VAIOの三社はPC事業の統合交渉を進めてきたが、合意が困難な状況に至ったという。

富士通は2016年2月にPC事業を分社化し、同事業を継承する完全子会社「富士通クライアントコンピューティング」を設立。東芝もPC・タブレット事業を、同社の100%子会社である東芝情報機器に分割。東芝情報機器は4月1日に社名を「東芝クライアントソリューション」に変更した。

東芝による発表文

今回の報道に対し、富士通は「当社から発表したものではない。もともと、PC事業の成長を目指しさまざまな可能性を検討しているが、特定の会社と統合するといった発表はしていなかった。個別に決まっていることはない」とコメントした。

東芝は「当社から発表したものではない。PC事業については、他社との再編も視野に検討しているが、個別企業との具体的な話については申し上げられない」とコメント。VAIOは、「VAIOとしてコメントはない」としている。