女優の広瀬すずが24日、都内で行われた映画『ちはやふる』(3月19日より『上の句』、4月29日より『下の句』が全国公開)の完成披露試写会舞台あいさつに登壇した。
同作で映画初主演を務めた広瀬は、どのような心境で撮影に挑んだか聞かれると「先頭に立たなきゃとか、責任とか全然分からなくて、いい意味か悪い意味か分からないんですが、まったく意識しなかったです」と告白し、「むしろ現場に行くと全員が引っ張ってくれることが多かったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と胸の内を語った。
また、自身にとって同作はどのような作品になりそうか聞かれると、広瀬は「初めて『ああしたい、こうしたい』とか、監督が『OK』って言っても『もう1回やってもいいですか』というのが何回かあって、本当にスタッフの皆さんには申し訳なかったなと思います」と回顧しつつも、「自分の中で感じたものが刺激的で、同世代のパワーってこんなにもらえるんだって思えた現場でした。大人になっても大事にしたいって思える仲間に出会えて、それが映画の中にも生きていたらいいなと思います。本当に全部が財産になりました」と感慨深げに語った。
そんな広瀬について、上白石萌音は「初めて会ったときから“なんだこのキラキラしたオーラは”と思いました」と第一印象を明かし、「自分の考え方とかやり方を持っている人で、すごく尊敬できるし、でもみんなで楽しい時間は一番弾けていたくらい温度差があって、切り替えが上手だなって思うし、一緒にいて楽しいし、この映画ですずに会えたことが私の中で宝物になりました」と吐露。これに広瀬は「萌音大好き」と笑顔を見せ、上白石も「私も大好き」と仲睦まじいやり取りを見せた。
さらに小泉監督も、広瀬について「お芝居が上手なのはもちろんですが、映画を撮影していると、このカットはあと1回しか撮れないという追い詰められる瞬間が何度かあるんですけど、そういうときこそ彼女は素晴らしい芝居を一発で決めてくる」と明かし、「一言で言えば"持っている"。これがスターなんだなっていう感じを初めて感じました」と絶賛した。
同作は、"競技かるた=百人一首"に情熱を懸ける高校生たちの友情・恋愛・成長を、瑞々しくも熱い青春模様として描き、2010年「このマンガがすごい!オンナ編」第1位を獲得し、コミック累計発行部数1500万部(既刊30巻)を超える大人気コミックスを実写映画化したもの。このほか、同舞台あいさつには野村周平、真剣佑、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、松岡茉優も登壇した。