米Appleがスウェーデンでは初となる独立店舗型のApple Store建設を計画していると話題になっている。同国には2012年以降、すでにショッピングモール内在型のApple Storeが3店舗展開されているが、ストックホルム市内では初の公式店舗となり、その外観は米ニューヨークの5番街にあるフラッグシップ店舗のようなガラス張りで、現地の観光スポットとして親しまれるものを目指すようだ。

米ニューヨーク5番街にあるApple Storeのフラッグシップ店舗。ガラス張りの建物は入り口だけで、店舗本体は地下にある

同件は9 to 5 Macなどがスウェーデンの現地紙Expressenの報道を引用して紹介している。場所として挙げられているのは、ストックホルム中心部に位置する王立公園(Kungstradgarden)の北端、現在はT.G.I. Friday'sが店舗を構えるHamngatan通りに面したスポットのようだ。周囲にはカフェやコンサートなどのイベントスペースもあり、そうした環境に囲まれながらApple Storeの入り口が来訪者を待ち構えているようになるかもしれない。

こちらは上海にあるApple Store上海国金中心店舗。ガラス状の外観は入り口のみで、店舗自体は地下にあるという点はNYのストアと共通だが、外観がキューブではなく円筒形になっているのが特徴。Expressenの説明によればストックホルムの店舗は屋外劇場風になるとのことで、どちらかといえば雰囲気は上海店舗のほうが近いかもしれない

ただExpressenによれば、現時点でいくつか交渉上のハードルが存在しており、そのあたりの問題を詰めている段階のようだ。そのうえで、早ければ2年以内には営業を開始できるとの見通しだとしている。前述のように、現在のスウェーデンにはモール型の比較的小規模な店舗しか存在しておらず、どれもストックホルムからは遠い場所に位置している。同国最初の店舗となるTaby Centrumモールの店舗は、その名前のとおりストックホルム郊外のタビーに位置しており、市内から気軽に行ける距離ではない。今後市内に公式店舗ができれば、ストックホルム観光での立ち寄りだけでなく、旅行者が何か必要に迫られてApple製品を買うのに役立つかもしれない。