埼玉新都市交通は2日から、伊奈線(ニューシャトル)にて新型車両2020系第2編成(22編成)の運行を開始した。2015年11月に運行開始した第1編成は車体にライトグリーン系のラインを施したが、第2編成ではオレンジ色を採用している。
新型車両2020系は、開業以来運用してきた1000系の更新用として導入。外観は並走する新幹線との調和性を追求し、より未来感のあるデザインへ一新した。車体断面は、理想的なシート形状の傾きを基準に、車内が最も広くできる六角形状とした。車体にアルミ構体を採用するなど、既存車両と比べて1両あたり1トン超の軽量化も実現している。
ゆりかもめ7300系や日暮里・舎人ライナー330形といった新交通システム用車両の納入実績を持つ三菱重工が製造を受注。高耐久性やメンテナンスの容易性、振動・騒音の低減などの特徴を備える同社の最新型ボギー台車「T-smover」を採用している。
埼玉新都市交通は、埼玉県やJR東日本などが出資する第3セクターで、伊奈線(大宮~内宿間、約13km)を運営。老朽化した車両7編成(42両)を順次更新する計画で、今年はさらに2020系1編成が導入される予定となっている。