10月より放送されるNHKの平成28年度後期連続テレビ小説が『べっぴんさん』に決定し13日、大阪放送局で制作発表記者会見が行われた。
『べっぴんさん』は戦前から高度成長期の神戸を舞台に、お嬢様育ちのヒロイン・すみれの成長を描く物語。戦後の混乱期、幼い娘を育てるために子ども服専門店を立ち上げた「ファミリア」(本社・神戸市)の創業者・坂野惇子さんをモデルに、ヒロインやヒロインを取り巻く仲間など激動の時代をしなやかに生き抜いたさまざまな女性たちの姿を綴る。脚本はドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ系)などで知られる脚本家の渡辺千穂が担当する。
会見に出席した渡辺は、2014年に結婚したフリーアナウンサー・羽鳥慎一との第1子を妊娠中で、現在は臨月。"子どものため、ママのためにより良いモノを作りたい"と母親の愛情を込めた子ども服作りを目指すヒロインを描く本作の企画に「ご縁を感じる」と話し、「出産を控えて自分の価値観も変わっていく中で、ヒロインの思いもより深く描けるのではないかと思っています」と意気込んだ。
出産、子育てをこなしながらの執筆となるが、夫の羽鳥も「応援してくれている」そうで、「家族総動員で一緒にがんばってくれるというので大丈夫です」と笑顔。現在放送中の『あさが来た』が高視聴率をマークし、好調の朝ドラだが「いいバトンをいただいて作品をスタートさせられる。私たちも全力投球で次にいいバトンを渡せるようにがんばりたい。朝ドラファンのみなさんに『明日が楽しみ』と言っていただけるような作品を目指します」と抱負を語った。なお、ヒロイン役の女優は2月に発表。4月までにほかの出演者が発表され、5月にクランクインが予定されている。