日本のプロ野球球団でどのチームのマスコットキャラクターが「かっこいい」と思いますか?(画像は阪神タイガースのトラッキーの特集ページ

野球の試合を盛り上げる、各球団のマスコットたち。日本シリーズに進出した東京ヤクルトスワローズや福岡ソフトバンクホークスは鳥(ツバメ、鷹)をモチーフにしていますし、ほ乳類だけでなく、時によくわからない生物もいますが、いずれも球団の象徴として愛される存在です。

今回はそんなマスコットについて。日本在住の外国人20名に「日本のプロ野球球団でどのチームのマスコットキャラクターが「かっこいい」と思いますか?」と質問してみました。

■阪神タイガース(トルコ/30代前半/女性) ■阪神タイガース(タイ/30代後半/女性) ■阪神タイガース(オーストラリア/40代前半/男性) ■阪神タイガース(マレーシア/30代前半/男性) ■阪神タイガースです。(韓国/40代後半/男性) ■阪神タイガースのトラッキー(フィリピン/40代前半/女性)

マスコット自体を「見たことがない」との回答も多い中で、かなりの得票を集めた阪神タイガース。関西球団ながら一目でわかる柄や熱狂的なファンの印象もあり、全国的に知名度の高い球団と言えるでしょう。阪神びいきの「デイリースポーツ」では、シーズン中阪神が勝つと「デイリー」の音引きがトラの尻尾に変わったりもするんですよ。

そんなモチーフの元にもなったであろうマスコットが、回答にもあるトラッキー。トラ&ラッキーからなる名前は一般公募で決定されました。現在の耳の大きな3頭身スタイルは、2007年にユニフォームがモデルチェンジした際に生まれたデザイン。凛々しい眉毛が特徴で、着ぐるみのほうもイラストとほぼ変わらない頭身。プロレスの真似やバク宙なども軽々とこなしてしまいます。作者は不明ですが外見から身のこなし、表情まですべて込みで「かっこいい」という評価になったのでしょうね。

■読売ジャイアンツ(イギリス/20代前半/女性) ■巨人(ペルー/30代前半/男性)

1992年に誕生した3代目のジャビットくん。こちらも名前はジャイアンツ&ラビットの語呂合わせから。ベースはオレンジ色のうさぎで、Yを当てた耳、YGの隙間を当てた目など、読売ジャイアンツのロゴをデザインした顔形になっています。1994年の球団創立60周年記念マークからユニフォームを着用。親会社の読売新聞などにも登場することがあり、球団ファンだけでなく野球を知らない人でも知っている人が多い有名マスコットです。

■中日ドラゴンズ(アメリカ/20代後半/男性) ■西武ライオンズ(スペイン/30代後半/男性) ■ブリスキー・ザ・ベアー(日本ハムファイターズ)(ブラジル/20代後半/男性)

ほ乳類のキャラクターあれこれ。中日ドラゴンズは、コアラをモチーフにしたドアラ。1994年に登場し、以降は個性的な動きなどから多くの話題を提供しています。元々名古屋市はシドニーと姉妹都市であり、1987年にはドラゴンズのウインドブレーカーにコアラが登場。ホームラン人形もコアラだったことから登場したそうですよ。ドラゴンズブルーが目を惹きますね。

西武ライオンズのマスコットは、ご存じ手塚治虫「ジャングル大帝」の主人公レオ。1978年に球団が西武グループに買収された際、沿線住民だった手塚治虫の作品からもらったとされています。百獣の王である白いライオンだけあり、マスコットになってもさすがの貫禄。帽子を脱いだ状態でもたてがみがなびく様子は「かっこいい」の一言です。

日本ハムファイターズはブリスキー・ザ・ベアー(通称B・B)。2003年に登場したB・Bの作者は、アメリカのデザイン会社。くまでありながらバタ臭い顔の造形や目つきから賛否両論となりましたが、着ぐるみの凛々しさやスタイリッシュさで人気を得るようになりました。普段は黒のモヒカンは、日曜の出演時にはオレンジに変更。白になる特別な日には、リーゼントやアフロで登場することもあるのだとか。

■楽天イーグルス(ロシア/20代前半/女性) ■千葉ロッテマリーンズ(台湾/40代前半/男性)

そして鳥類がモチーフのマスコット群。楽天イーグルスは、イヌワシをイメージしたクラッチ。楽天カラーのボディカラーにベイブルースのようなぽっちゃり感が愛らしい体型です…が、元がイヌワシだけあってやはり凛々しい表情ですよね。

千葉ロッテマリーンズのマスコットは、6才の元気なカモメの男の子、マーくん。白いカモメの清潔感と愛嬌を併せ持つ表情が「かっこいい」印象です。Twitterや公式サイトを見るとダジャレ好きの様子ですが…。

■広島東洋カープ(チュニジア/40代後半/男性)

最後は、空想の動物マスコット。広島東洋カープのスラィリーは1995年7月に登場。青緑のけむくじゃらの身体にカープのホームユニフォームを着たマスコットです。どこかで見たことがあると感じる人も多いデザインは、まさに「セサミストリート」を手がけた米ハリソンエリクソン社によるもの。フィラデル・フィアフィリーズの「フィリー・ファナティック」とも似ているそうです。ゆるキャラ寄りの他球団のデザインに比べると、かなり海外寄りのデザインです。

■野球を見ていないのでわかりません。(ベトナム/30代前半/女性) ■野球を見ないのでわかりません。(ドイツ/40代前半/女性) ■野球に興味がないので見たことがない。(スウェーデン/40代後半/女性) ■かっこいいとは言えないです。(中国/20代後半/女性) ■かっこいいと思わない。(イスラエル/30代後半/女性) ■思わない。(アルゼンチン/30代前半/男性)

海外球団と並べてみると、凛々しさの中にも愛嬌やユーモアのある表情のものが多い日本のマスコットたち。バク宙やバク転などダンサー顔負けの動きを見せてくれることも多いようです。国民性や好みなどもありますが、ぜひ一度見てみてほしいものです。

球団マスコットは男女のバディであったり、ファミリーがいることも多いですが、今回はおもに男子のメインマスコットを想定して考えてみました。回答がタイガースに集中するとは、筆者としては驚きの結果でした。「かっこいい」でイメージするのは、百獣の王であるライオンよりも鋭い猛獣のトラなんでしょうか。マスコットの世界も奥が深いようです。