福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督(52)の長男で俳優の工藤阿須加(24)が、19日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『しゃべくり007』(毎週月曜22:00~23:00)にゲスト出演し、工藤家の日常を明かした。
阿須加は、2012年のドラマ『理想の息子』(日本テレビ系)で俳優デビューし、その後もNHK大河ドラマ『八重の桜』(13年)をはじめ、『ショムニ2013』(13年・フジテレビ系)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(14年・TBS系)など注目作に次々と出演。現在放送中の『偽装の夫婦』(日本テレビ系)では、陽村超治(沢村一樹)が思いを寄せる宅配業者・弟子丸保を演じている。
そんな阿須加にとっての父は絶対的な存在だったことから、イメージは「星一徹」。普段は優しいが時には厳しくなる時もあり、そのオンとオフがはっきりしていたという。幼い頃から礼儀を重んじることを徹底的に教え込まれ、今では飲食店で運ばれる焼き鳥1本でも「ありがとうございます」とつい口にしてしまうほど。また、食卓では「父が金目鯛で母と子どもたちが煮干しやししゃも」のように差が付けられ、「家族を養っているのは父。その父が良い物を食べるのは当たり前」であることを学んだ。
父の現役時代、5人兄妹の中でたびたび行われていたのが「きょうだい会議」。父が登板した試合で負けると、子どもたちは「どうやったら次のローテーションに気持ち良く臨めるか」を協議し、阿須加が中心となって「ご飯ができるまで一緒にテレビを見る」「お茶を届ける」などの役割を分担した。父が帰宅した際には兄妹そろって「おかえりなさい」と出迎えるが、たとえ負けた日でも父の機嫌が悪かったことは1度もなかったという。
これら家族の方針を決めていたのは母と推測する阿須加。母の判断のもと、父の負けが続くと運気が良い場所を探して、都内で5~6回ほど引っ越した。時には転校することもあったが、工藤家にとってはそれが日常。伝説の左腕の陰には、このような家族の支えがあった。