南海電気鉄道と泉北高速鉄道は8日、南海高野線・泉北線で実施するダイヤ改正の概要を発表した。ダイヤ改正日は2015年12月5日。難波~和泉中央間で特急「泉北ライナー」が運転開始され、区間急行も増発されるなど、「泉北ニュータウン・トリヴェール和泉と大阪市内が"近くて"便利に」なるという。
泉北高速鉄道は中百舌鳥~和泉中央間を結ぶ14.3kmの路線を運営し、線内折返し運転の他に南海高野線への直通運転も行う。難波~和泉中央間では現在、終日にわたって準急が運転され、区間急行は平日朝の難波行(上り)のみ運転されている。
12月5日のダイヤ改正で新たに運転開始される特急「泉北ライナー」は、平日に上り7本・下り6本、土休日に上り8本・下り8本設定され、南海高野線の特急「りんかん」の車両(4両編成、定員248人)を使用。難波~和泉中央間を最速29分で結び、途中停車駅は新今宮駅、天下茶屋駅、泉ヶ丘駅、栂(とが)・美木多駅、光明池駅とされている。
「泉北ライナー」の特急料金は大人510円・小児260円(全区間同額)で、南海電鉄の「特急チケットレスサービス」を利用しての購入も可能。「朝夕の快適な通勤や土休日の買い物・レジャーにぜひご利用ください」(南海電鉄・泉北高速鉄道)とのこと。
あわせて難波~和泉中央間で運転される準急の一部列車を区間急行に変更。平日朝に上り6本(和泉中央駅を6~7時台に発車)・下り3本(難波駅を7~8時台に発車)、その他の時間帯に1時間あたり上り・下り各2本(一部時間帯を除く)の区間急行が運転される。準急の停車駅のうち、三国ヶ丘駅・百舌鳥八幡駅・中百舌鳥駅が通過となり、難波~和泉中央間の所要時分が最大4分短縮される。
これにともない、昼間時間帯の南海高野線・泉北線の運転本数も見直しに。難波~和泉中央間の運転本数(上り・下り)は現行の1時間あたり準急5本から区間急行2本・準急2本・各停2本に、難波~河内長野間の運転本数(上り・下り)は現行の1時間あたり急行(または区間急行)5本・各停5本から急行(または区間急行)4本・各停4本に変更される。
その他にも、平日朝の女性専用車両の拡大(南海高野線・泉北線の上り急行・区間急行が対象)、難波発堺東行の最終列車の時刻繰下げ(現行の難波駅24時20分発から24時25分発に変更)などを実施。ダイヤ改正後の時刻表は11月下旬、南海高野線・泉北線の各駅にて配布される予定となっている。