11月7日公開の映画『グラスホッパー』の完成披露試写会が行われ、生田斗真、浅野忠信、山田涼介、麻生久美子、菜々緒、村上淳、吉岡秀隆、瀧本智行監督が出席した。

左から浅野忠信、菜々緒、村上淳

本作は、人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説『グラスホッパー』を、映画『脳男』(2013年公開)などヒット作を手掛けた瀧本智行監督が映画化。殺された恋人の復しゅうのため、裏組織に潜入した元教師・鈴木(生田斗真)、精神を病む自殺専門の憂える殺し屋・鯨(浅野忠信)、驚異的身体能力を持つ孤独な若き殺し屋・蝉(山田涼介)という心に闇を抱えた3人の男たちが一つにつながっていく。

主演の生田は「特に菜々緒さんと吉岡さん(との共演シーン)が多かったですね。吉岡さんとは現場で色んなお話をさせてもらい、僕は生まれが北海道なので吉岡さんが『昔邦(田中邦衛)さんがさ～』とお話をされていて、『邦さんって言うんだ～』と興奮してました。すごくうれしかったです!」と視聴者目線で吉岡との共演に満足げ。その生田は劇中で謎の主婦を演じた麻生に騙される役柄を演じているが、麻生について「普段の麻生さんの作品では見たことのない表情などをしていたので、近くで見ていてゾクっとさせられました」と振り返った。

気の弱い元教師・鈴木役の生田、そして殺し屋の鯨を演じた浅野や同じく殺し屋・蝉役の山田という3人のキャストが物語の軸となる本作だが、脇を固めるキャストたちの演技も本作の見どころ。特に鈴木を追い詰める"セレブヤンキー"比与子役を演じた菜々緒は、フジテレビ系のドラマ『ファース・トクラス』で演じた悪役・川島レミ絵を上回るハマリ役で、MCから"セレブヤンキー"とMCから紹介された菜々緒は「結構汚い言葉を放つことが多かったんですが、監督がチェックしている時にずっと笑っていたんですけど、どういう笑いだったんですか?」と問い詰める場面も。すると瀧本監督は「お見事だと思って。お似合いで素晴らしいと思いました」とあまりのハマリ役に賞賛の言葉を口にして菜々緒を喜ばせていた。映画『グラスホッパー』は、11月7日より新宿ピカデリーほか全国公開。