オリンパスは9月15日、ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1」の新ファームウェア Ver.4.0と、「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」の新ファームウェア Ver.2.0の概要を発表した。提供開始は11月下旬。

OLYMPUS OM-D E-M1(写真は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を装着したところ)

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II(写真は「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6II」を装着したところ)

OM-D E-M1向け新ファームウェア Ver.4.0では、「深度合成モード」が追加される。深度合成モードとは、1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら8枚撮影し、カメラ内で自動合成することによって、マクロ撮影時でも手前から奥までフォーカスが合った写真を撮影できるという機能。オリンパスのコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」にも搭載されている。

そのほか、OM-D E-M1向け新ファームウェア Ver.4.0と、OM-D E-M5 Mark II向け新ファームウェア Ver.2.0では、「フォーカスブラケットモード」を追加。フォーカスブラケットモードでは、1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら999枚まで撮影できる。深度合成モードのようにカメラ内では合成できないが、市販のソフトを用いて合成することで、より深い被写界深度の画像を得られる。

そのほか、露出補正やホワイトバランスなどの設定をあえて反映せず、光学ファインダーのように使える「OVFシミュレーションモード」、オリンパスのリニアPCMレコーダー「LS-100」との動画撮影時における連携強化、MFクラッチ機構 / スナップショットフォーカス機構を無効にするモードなどの機能追加が予定されている。OM-D E-M5 Mark IIのみ、新ファームウェア Ver.2.0によって動画ピクチャーモードに「Flat」を追加。Flatではコントラストを下げた映像にし、白とびや黒つぶれを抑えて撮影する。

また、今回のファームウェアアップデートに合わせて、M.ZUIKO PRO / PREMIUMレンズを中心にレンズのファームウェアアップデートも行う。動画撮影時、急激な明るさの変化があってもなめらかな露出制御を可能にするよう、絞り駆動を改善する。カメラコントロールソフトウェア「OLYMPUS Capture」もVer.1.1にアップデートする。