2014年にTBS&WOWOW共同制作ドラマとして人気を集め、今年11月7日に劇場版が公開される西島秀俊主演『MOZU』のスピンオフドラマが、11月上旬に2本、TBSとWOWOWで放送されることがこのほど、明らかになった。タイトルは『MOZUスピンオフ~大杉探偵事務所』で、香川照之演じる大杉良太を主人公に描く。
『MOZU』TVシリーズで主人公・倉木(西島秀俊)や同僚・美希(真木よう子)とともに事件解決に奔走した、たたき上げの熱い刑事・大杉良太(香川照之)。劇場版『MOZU』では、警察への不信から警察を辞め探偵事務所を開設している設定になっている大杉だが、スピンオフドラマでは、娘・めぐみ(杉咲花)や妻・恵子(堀内敬子)との関係も描きながら、警視庁内の情報通で良き相棒・鳴宮啓介(伊藤淳史)らの協力を得て、大杉探偵事務所に持ち込まれた依頼を解決していく姿を描く。その過程で、大杉が警察を辞めた理由も明らかになる。
TBSで初回放送される「美しき標的編」は、殺害予告を受けた大物女優・百合をボディーガードするよう依頼を受けた大杉が、見えない敵と戦い百合を守り抜く姿を描くというストーリー。地上波の2時間ドラマらしい王道のエンターテインメント作品となる。ゲスト出演者として、大物女優・白石百合役に飯島直子、百合の事務所社長で依頼者である植田かなえ役に片桐はいり、百合の現場マネジャー・竹中聡美役に水崎綾女が決定している。
WOWOWで初回放送される「砕かれた過去編」は、死んだはずの妹が姿を現したという相談を受けた大杉が、謎に包まれた施設を調査。警察を辞めるきっかけとなった苦い経験がオーバーラップするなか、驚愕の真相にたどり着くという、WOWOWならではの、時間と記憶、真実、虚像が交差する新機軸のサスペンスとなる。こちらは、警察時代の相棒・三島彰文役として桐谷健太、依頼者・小池リサ役は早見あかり、大杉が三島と追っていた容疑者・佐藤恒吉役は浦井健治が演じる。
今回も、TVシリーズと劇場版でメガホンをとった羽住英一郎監督をはじめ、脚本・仁志光佑、音楽・菅野祐悟ら、『MOZU』ワールドを築き上げてきたスタッフが再結集。そして、スピンオフドラマでは、大杉とともに事件の真相を追う鳴宮や、娘のめぐみや妻の恵子のみならず、倉木(西島秀俊)や美希(真木よう子)、津城(小日向文世)らオリジナルキャストも出演するほか、TVシリーズでインパクトを残したセリフも登場するなど、『MOZU』ファンにはたまらない作品となる。さらに、スピンオフならではのオリジナルストーリーが展開されるため、『MOZU』を知らない視聴者でも楽しめる。
大杉役の香川照之は「いわゆるMOZU-MANIA(モズ・マニア)と呼ばれるコアなファンにとっても、これまでの『MOZU』の世界観を大きく押し広げる規格外の跳躍に満ち満ちた作品に仕上がりました」と自信をのぞかせ、「これが『MOZU』なのか? いや。これが『MOZU』なのです」とコメント。「探偵となった大杉とは、まだまだ長い付き合いになりそうです」と話している。
鳴宮役の伊藤淳史は「スピンオフということで『MOZU』シリーズの時以上に、香川さん演じる大杉さんと一緒に見せ場を作ることができて光栄ですし、楽しみです」と感激。「大杉さんと鳴宮が良いコンビだと思ってもらえるように、頑張ります」と意気込んでいる。また、「ドラマでは鳴宮が、ついに交番の外に出ます! 自分自身もテンションが上がりました」と明かし、「お巡りさん以外の衣装を着ていますので、楽しみにしてもらえたら」と呼びかけている。