俳優の竹野内豊(44)が、テレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月~金12:00~12:30)にゲスト出演し、昨年他界した父との思い出を語った。

俳優の竹野内豊

自身は独身ながらも、最近は父親役を演じることが増えてきたという竹野内。22日に公開される主演映画『at HOME アットホーム』でも血縁のない家族の父親を演じることから、司会の黒柳徹子は竹野内に亡き父の話題を振った。

芸能界デビューのきっかけは、母と姉がモデルのオーディションに応募したこと。2人は大喜びだったが、父は「芸能界入るなら、もう帰ってくるな!」と猛反対。竹野内にとっての父は「厳格」とまではいかなかったが、学生時代にヘアスタイルをセットしているのを見て「そんなことするな」と注意するような「男っぽい感じの人だった」という。

しかし、そんな父も息子が活躍するにつれて変化。気づけば役者や新人の名前はもちろんのこと、ゴシップネタにも詳しくなり、竹野内も「どうしちゃったんだろう」と心配になるほど。家族でAKB48の新センターの話題になり、竹野内の誤りを父が指摘して大笑いしたのは今では良い思い出。

父が病気で他界したのは昨年のこと。黒柳が「お母様も寂しいわね」と心配すると、竹野内は「そうですね」と答えながらも、「まぁ、でも姉も私もしょっちゅう電話したり、会ったりとかしているので」と力強く答える。

悔いはないのかと聞かれると、「そうですね。最後の半年間は家族が一丸となれたような気がします。父は苦しかったと思うんですけど」と寂しげな表情。「でも、みんなとにかくやれるだけのことはやって。最後は家族全員がそろって、父の兄弟も一緒に父の体に触れて看取ることができたので、それはよかったなと思います」と自らに言い聞かせるように語った。

前回、同番組に出演した際に愛犬のウィリーが亡くなったことの話題になると、思わず涙してしまった竹野内。今でも犬を飼うことができていないが、動物好きの影響は父の存在にあると考えている。幼少期、ドキュメンタリー番組『野生の王国』などを一緒に観て動物の話で盛り上がったことは貴重な思い出。「すごく記憶の中で強く残っています」とその当時を懐かしそうに振り返った。