米Microsoftは7月15日(現地時間)、Windows InsiderプログラムのFastリングおよびSlowリングに「Windows 10」のビルド10240の提供を開始した。

Microsoftは13日にWindows 10 Insider Preview版の提供を停止すると発表、製品リリースに向けた準備に踏み出した。ビルド10240がRTM(Release To Manufacturing)に相当するバージョンであるかは不明だが、Insider Preview版の最終ビルドはビルド10166(Fastリング)とビルド10162(Slowリング)であり、ビルド10240に番号が上がったことが新たな過程のスタートを思わせる。ビルド240は「TH1 10240」と表記されており、THはWindows 10の開発コードネーム「Threshold」の略とする推測がネット上を広がっている。Windows 10の始まりだからThreshold 1.0というわけだ。

また10240というビルド番号も、想像をふくらませるものだ。Windows 95のRTM版は「4.00.950」、Windows 98は「4.10.1998」、Windows Vistaは「6.0.6000」というように、Microsoftは新しいWindowsのリリース時に特別な番号を割り当ててきた。コンピュータにとって1024は特別な数字であり、10240KB="10"MBで10240を選んだ可能性も考えられる。

ビルド10240のインストールは、Windows Updateを通じたアップデートのみになる。これから7月29日までの2週間にWindows UpdateおよびWindows Storeを通じたアプリのアップデートをいくつか提供する予定で、Insiderプログラムを指揮するGabe Aul氏はビルド10240を導入したInsiderプログラムメンバーに対し、今後毎日アップデートを確認するように呼びかけている。