リクルーティング スタジオは6月11日、月間400万アクセスあるスマートフォンアプリ「名字由来net」およびWEBサイト「名字由来net(Web)」から「四、五、六の数字にまつわる名字ランキングベスト30」を発表した。なお同ランキングでは、同アプリとサイトのデータベースから、電話帳データをもとに実世帯が確認できるもののみを集計した。
1位となった名字は、全国に約17万2,000人みられる「五十嵐」(全国順位113位)だった。「五十嵐」姓のルーツは、現在の新潟県である越後国蒲原郡五十嵐や新潟県三条市飯田にある五十嵐神社などといわれている。新潟県には現在でも全国最多となる約2万5,000人の「五十嵐」姓の人が住んでおり、県内順位は9位となっている。
2位には、全国で約2万300人みられる「五味」(全国順位952位)がランクインした。都道府県別のランキングで最上位となったのは、ルーツの1つがある山梨県で55位。3位は全国で約1万3,600人の「五島」(1,322位)で、ルーツは現在の佐賀県と長崎県である肥前五島などにあるとされている。ベスト3にランクインした名字は、いずれも「五」にまつわる名字となった。
「四」にまつわる名字で最上位となったのは「四方」(全国順位1,695位)で、全国人数約9万7,000人のうち京都府に半数以上の約5万5,000人がみられるという。同姓は、現在の京都府北西部と兵庫県東部である丹波国天田郡が発祥の地といわれている。
「六」にまつわる名字で全国に最も多いのは、全国人数約5,000人の「六車」(全国順位2,846位)となった。現在の香川県である讃岐の豪族がルーツであるとの説があり、実際に全国最多の約2,000人が香川県に集中しているという。
また、東京都の地名にもなっている「五反田」「六本木」「四谷」などの名字もランクイン。「五反田」姓の全国人数は約3,100人で、鹿児島県に最多の700人が居住している。地名と同様、"五反"の面積の田が語源とされているとのこと。「六本木」姓は全国人数の約50%にあたる1,300人が群馬県にみられ、「四谷」姓は全国に約1,500人のうち全国最多の約200人が滋賀県にみられるという。
今回ランクインした名字の有名人としては、プロ野球チーム・福岡ソフトバンクホークスの五十嵐 亮太(いがらし りょうた)選手や、絵本作家の五味太郎(ごみ たろう)氏、東急グループの創始者である五島 慶太(ごとう けいた)氏、タレントの六車 奈々(ろくしゃなな)さんなどが挙げられる。
なお、希少姓としては、全国人数約10人の「四月一日(わたぬき)」という名字も存在する。陰暦の四月一日より綿入れを抜いた袷(あわせ)を着たことから、このような読み・表記になったといわれている。
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