神戸電鉄は9日、新型車両6500系の導入について発表した。導入時期は2016年春の予定。同車両の製造者は川崎重工業に決定している。

神戸電鉄の新型車両6500系の外観(画像左)・車内(同右)イメージ

川崎重工の発表によれば、1948年に神戸電鉄の前身会社、神有三木電気鉄道へ200形車両を納入して以来、長きにわたり神戸電鉄へ車両を供給しており、新型車両6500系は2010年の6000系以来、6年ぶりの納入になるとのこと。神戸電鉄の既存車両1000系の代替として3両1編成が新造され、ステンレス車体で片側3ドアの構造となる。

外観デザインなどは6000系を踏襲したが、全密閉型高効率主電動機や最新の半導体素子を使用したVVVFインバータ制御装置の採用、すべての照明設備(客室照明・前照灯を含む)のLED化など、環境面に配慮。消費電力は既存車両1000系(抵抗制御車)と比べて約60%低減された。主電動機を全密閉型とすることで騒音の軽減も図られている。

6500系1編成あたりの定員は354名(座席117名、立席237名)。身長に応じて吊り手の高さを3段階(高・中・低)で設置し、縦手すりも新設して高齢者でも利用しやすい車内とした。座席端部に大型袖仕切りを設置し、安全かつ快適な乗り心地も実現。扉上の車内案内表示器は4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で表記し、大型ディスプレイを採用することで視認性も向上させている。