6月1日には自転車による交通事故の抑制を目的とした道路交通法の改正により、信号無視などの危険行為を3年以内に2回以上摘発された悪質自転車運転手に、自転車運転者講習受講の義務付けが始まった。また、兵庫県は4月1日より全国で初めて自転車保険加入を義務付けるなどの動きもある。

そんな中、保険ショップ「保険クリニック」は4月1日~4月3日の間、インターネットを通じて20歳~60歳の500人(男性250人、女性250人)に自転車の利用状況に関するアンケートを実施した。

歩いていて自転車が恐いと思ったことはありますか(複数回答可)

まず、歩行者の立場で自転車が怖いと思ったことがある人は500人中335人(67%)で、「接触しそうになった」約53%(179人)のほか、「スピード・飛び出し・信号無視」が75.8%(254人)となった。「自動車と同様、一時停止をすること」「歩道ではなく車道を走ること」「歩道を通行する場合は、歩行者に注意して徐行すること」などの項目は、このほど改正された道路交通法で罰則の対象となっている。

歩いていて自転車が恐いと思った時ははどんな時でしたか(複数回答可)

一方、自転車に乗る215人(76.5%)が「ヒヤリ」とした経験としては、「車・歩行者・自転車と接触しそうになった」が80%を占めていた。また、実際に事故をしてしまった人も41人(19%)いることが分かった。

自転車に乗っていてヒヤリとしたことはありますか(複数回答可)

自転車に乗っていてヒヤリとした時はどんな時でしたか(複数回答可)

そんな中、自転車に乗っている人の保険加入状況は、医療保険のみの加入もしくは保険に加入していない人が202人(71.8%)というころ分かった。保険に加入していても医療保険のみの場合、事故の相手に対する賠償金まで保険で補てんすることができない。

自転車保険、個人賠償責任保険または医療保険等に加入していますか(複数回答可)

近年、各損害保険会社で様々な自転車保険が発売されており、事故による自身の死亡・入院の保障と日常生活における賠償責任の補償がセットになった一般的な自転車保険は、年間保険料4,000円代から用意されている。なお、個人賠償責任保険はすでに加入中の保険に付加されている場合もあるので、一度自分が加入している保険の内容をチェックしてみるといいだろう。