マクロミルは、今年4月から働き始めた全国の新社会人(会社員・公務員)を対象に、「新社会人の意識調査」を実施した。調査期間は5月8日~9日で、有効回答数は200名。

新社会人の約半数が第1希望にに就職

同調査は2008年から始め、今回で8回目となる。まず、就職先は第何希望だったのか尋ねたところ、49.5%が「第1希望」、16.5%が「第2希望」、7.0%が「第3希望」と回答した。第1希望先に就職した人は、2010年以降最多となっている。性別で見ると、第1希望先に就職した人は、男性45.0%、女性54.0%で、女性の方が9ポイント高かった。

就職先は第何希望でしたか?

新入社員研修の期間について聞くと、「1週間以内」が24.5%で最も多かった。「1カ月くらい」(17.0%)、「2週間くらい」(12.5%)、「3週間くらい」(6.0%)を合わせると、約6割の企業の研修期間は1カ月以内であることがわかる。一方、「3カ月くらい」(12.5%)、「それ以上」(9.0%)と長期間のケースもあり、企業ごとにバラつきがあるようだ。

新入社員研修の期間

希望する働き方は「安定」

「年功序列型」と「能力主義型」、どちらの賃金体系を望むか聞くと、50.5%が「年功序列型(望む+どちらかといえば望む)」と回答した。2013年、2014年と比較すると、「年功序列型」を望む人が大きく増加している。一方、「能力主義型」は25.0%で減少傾向にある。

「年功序列型」と「能力主義型」、どちらの賃金体系を望みますか?

就職先で「定年まで働きたい」と回答した割合と、賃金体系の志向を2008年から時系列で比較した。2014年を境に年功序列賃金思考が高まり、定年まで働きたいと考える安定志向にシフトしていることがうかがえる。

「定年まで働きたい」と回答した割合と、賃金体系の志向の比較

理想の社長、上司、先輩、同期、後輩について尋ねると、「理想の社長」は、男女ともに「池上彰」さんの人気が高かった。「理想の上司」は「西島秀俊」さん、「理想の先輩」は「櫻井翔(嵐)」さんで、両者とも特に女性の支持を集めた。「理想の同期」は、「水卜麻美(日本テレビアナウンサー)」が昨年に続き1位となっている。