俳優の高杉真宙が26日、主演を務める6月1日スタートの昼ドラマ『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週月~金曜13:25~13:55)の制作発表に出席し、共演する富田靖子から、料理の上達ぶりを絶賛された。
小沢真理原作の人気コミックを実写化した同作は、ガンで長期入院することになった早川家のシングルマザー・恭子(富田靖子)の代わりに台所に立つ長男・律(高杉真宙)が、血のつながっていない親子でありながらも、家族の愛や絆が描かれていく物語。ドロドロのイメージが強い昼ドラでありながら、"優しさ200%、ドロドロ10%"という心あたたまる作品だ。
高杉は、物語のポイントになるオムライスをはじめ、料理を作るシーンが多い役柄だが、「包丁の切り方が全然なってなくて…」という状態からのスタート。撮影当初、高杉が鶏肉を切っているのを見た富田は「切ってるんじゃなくて、たたいてる?」「正直、家庭科の授業勉強した?」と感想を述べ、あまりの素人ぶりに絶句したという。高杉自身も、自らの包丁さばきの音を「あれは料理の音じゃない。工事現場だった」と振り返る。
しかし、制作発表の前日に行った、ニンジンを切るシーンの撮影を見た富田は「すごく上達して、日々スキルアップしている」と絶賛。高杉も自信を持ったようで「みんなにオムライスをふるまいたい」と、自らの腕を披露する機会を要望するほどだった。
制作発表には、恭子の主治医役の山田純大、律のバイト先のママ役の藤田弓子も出席。そこに、サプライズゲストとして、早川家の亡くなった父役の川合俊一、律と一緒に暮らす弟役の前田旺志郎、妹役の田附未衣愛が、巨大オムライスを運んで登場した。物語上ではあり得ない、元気な父親と、成長した子どもたちが勢ぞろいした光景を見た富田は、思わず目頭を熱くし、役の上だけでない家族愛が垣間見られた。
また、映画『アイコ十六歳』(1983年)で、デビューした富田の母親役だった藤田も「かわいかった(富田)靖子ちゃんが、大人になって、こんな悩み多きお母さん役をやると思うだけでも、泣けてくる」と、富田の女優としての成長ぶりに感動。ドラマのストーリーのような、温かい雰囲気が会場を包んだ。
なお、今回用意されたオムライスは、東海テレビ制作の昼ドラが210作目を記念して、210センチのサイズで、会場の東京・ANAインターコンチネンタルホテル東京に依頼して作られたもの。川合俊一の身長よりも15センチ大きいという。
卵は965個、米は8升、ケチャップは業務用3本分という量で、シェフ4人がかりで製作。卵の上には、川合、前田、田附の3人が、ケチャップで、タイトル『明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~』の文字を書いた。早速、出演者が食べると、高杉は「笑顔になれます」、山田は「これは、本当においしい!」と、インパクトだけでなく味も絶賛。その後には、報道陣や、招待されたブロガー50人にもふるまわれた。