米Googleは現地時間15日、Googleが設計した自動運転車プロトタイプの公道走行試験を、今夏から米国カリフォルニア州マウンテンビューの公道で開始することを発表した。

テスト走行を行うプロトタイプ

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Googleは、数年前から自動運転車の開発に取り組んでおり、トヨタ「Lexus RX450h」をベースにした車両は、すでに公道走行試験を開始している。今回の試験は、Googleが2014年5月に発表した、一から設計した自動運転車を作るプロジェクトの一環。

公道走行試験に使われる車は、Google初の「完全自動運転のための完全なプロトタイプ」としている。このプロトタイプの自動運転車は、これまでにGoogleの私有地を中心とした試験路での走行を行い、累計テスト走行距離が1,000,000マイル(約1,609,344Km)近くに達している。最近は、毎週10,000マイル(約16,093Km)を走行している。

今夏から始める公道での走行試験では、最高時速は時速25マイル(約40Km)に制限され、車両には万が一のために運転者が乗車する。取り外しが可能なステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダルを備えており、必要に応じて人が運転するマニュアル走行に切り替えることができる。

このプロジェクトの目標は、運転者の負担を肩代わりする車両を作ること。誰もがボタンを押すだけで、A地点からB地点へ移動できる自動車を目指しているという。