hiyohiyo氏によるフリーのストレージ用ベンチマークソフトウェア「CrystalDiskMark」が4月30日、5年ぶりにメジャーアップデートした。

新たに、ベンチマーク部にMicrosoftのストレージ性能テストツール「DISKSPD」を採用。DISKSPDはMicrosoftがMITライセンスによるオープンソースで提供しているツールで、この採用により、以前のバージョン(3.0.x)とのスコア互換性はなくなっている。また、NVMe対応SSD向けに、キュー数とスレッド数を変更してベンチマークを行う機能も追加された。

5月11日時点では、不具合修正や対応OSを増やしたバージョン4.0.3までリリースされているが、ベンチマーク部は修正しておらず、バージョン4.0.0と4.0.3のスコアは互換する。バージョン4.0.3の対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Windows Server 2003 / 2008 / 2012。ウィンドウ内部の描画にInternet Explorer(IE)の機能を利用するため、ソフトの利用にはIE 8以降のインストールを推奨。また、描画が乱れる場合はIEの設定をデフォルト設定にすることも推奨されている。

なお、新バージョンのリリースに合わせ、CrystalDiskMarkの公式応援キャラクター、水晶雫の新テーマの公開も予定されていたが、新バージョンの公開が当初予定より1.5カ月前倒した関係で間に合わなかったとのこと。こちらは、6月12日・13日に開催するオープンソースカンファレンス「OSC 2015 Hokkaido」に合わせ公開される予定だ。

手元にあった2013年10月発売のNEC製モバイルPC「LaVie Z」で早速テスト。設定はデフォルト。環境はOS:Windows 8.1 64bit、CPU:Intel Core i5-4200U、ストレージ:256GB(空き領域169GB)、メモリ:4GB、グラフィックス:Intel HD Graphics 4400、ディスプレイ:13.3型ワイド(2,560×1,440ドット)、ブラウザ:IE 11