日本アニメーター・演出協会(JAniCA)がこのほど公開した「アニメーション制作者実態調査 報告書2015」によると、2013年のアニメ制作者の平均年収は332万8,000円だったことが分かった。
民間企業の平均給与414万円と比べて約81万円低かった。職種別(平均)に見ると、若手が多い動画は111万3,000円、第二原画は112万7,000円、原画は281万7,000円、絵コンテは372万3,000円、演出は380万3,000円、作画監督は393万3,000円、監督は648万6,000円などとなった。
就業形態は「フリーランス」が37.7%で最多。以下、「契約社員」が23.1%、「正社員」が15.5%、「自営業」が14.9%と続き、直接雇用は全体の39.3%にとどまった。
1日当たりの作業時間は平均11.03時間。1カ月当たりの作業時間は平均262.7時間で、民間企業の平均168.5時間を94.2時間上回った。階層別に見ると、「160時間超240時間以下」が23.2%、「260時間超300時間以下」が21.8%、「350時間超」も15.9%に上った。
また、安心して仕事に取り組めるようになるために必要なことを聞いたところ、「報酬額が増えること」が57.7%で最も多かった。
調査期間は2014年8月1日~9月30日、有効回答数は759人。