4月25日、26日の2日間にわたって千葉県・幕張メッセで開催されたニコニコ動画のあらゆるカテゴリを網羅したユーザー主体の超巨大フェスイベント「ニコニコ超会議2015」にて、Oculus Riftなどを使ったVRコンテンツが展開され、人気を集めていた。

「初音ミクVR Special LIVE Facebook」が設置されたロート製薬のロートデジアイのブース

「ロートデジアイ 初音ミクVR Special LIVE」

企業ブースで最も大掛かりなVRコンテンツを展開していたのは、ロート製薬のロートデジアイのブース。同ブースでは、初音ミクによるライブ映像視聴する「初音ミクVR Special LIVE Facebook」が設置された。Oculus Riftを使用したこのライブ映像の魅力は、ネットワーク接続を使うことで、10人が同時にライブの世界に入り込み、1つのライブを同時に視聴するというもの。初日から多くの来場者がブースを訪れており、開場直後から体験を待つ人の列ができていた。また「ニコニコ超会議」で公開されたライブコンテンツだが、スマホとダンボールでできた簡易ヘッドマウントディスプレイ「ハコスコ」が、27日から公開中。ハコスコ公式アプリをダウンロードした後に、スマホで再生を行えば、初音ミクのライブが再生される。

「大鳥コロ屋」

VRコンテンツの多くで開発言語として使用されているUnity。そんなUnityの公式キャラクター「ゆにてぃちゃん」(大鳥こはく)思い出のカレーコロッケがニコニコ超会議で復活! と銘打たれた「大鳥コロ屋」では、コロッケの販売に加えて、ゆにてぃちゃんのVRコンテンツを楽しめるコーナーに。VRコンテンツの設置台数は2台で、体験できるのは、ゆにてぃちゃんが視聴者のために歌って踊ってくれるライブコンテンツ。使用されていたヘッドマウントディスプレイは、Oculus Rift DK2が2台用意されていた。

超まるなげ広場にVRコンテンツが大集結!

ニコニコ動画で活動するユーザーが自らの作品などを出展する「超まるなげ広場」では、VRコンテンツを使用したコンテンツを展示するブースやVRコンテンツのためのコーナーを用意。それらのなかで最も大きなブースを展開していたのは、VRコンテンツ専門情報サイト「PANORA」ブース。同ブースでは、町会議、国会議、闘会議で撮影された360度全天球映像を使うことで、イベントを追体験できる映像コンテンツやOculus Rift DK1から始まった歴代VRヘッドマウントディスプレイの展示、体験コーナーとなっていた。展示・体験できるVRヘッドマウントディスプレイのなかには、5月1日Samsungより発売予定の最新モデル「Gear VR Innovator Edition for S6」も用意。

昨年の「超OcuFes」に続いて、今年も「Oculus Festival in Japan」が、超まるなげ広場で体験コーナー「東京オッキューランド(仮)」を開催し、24のVRコンテンツが集結。最新のデジタルとアナログな技術を組み合わて都内を空中コースターで疾走する「Urban Coaster2」やカメラセンサーをセンサーとして使いシューティングゲーム用を取り入れたもの、さらにはイケメンとの添い寝が楽しめる禁断のコンテンツなど、自由な発想だからこそ生まれてきたであろうユニークなVRコンテンツが集結しており、多くの参加者が楽しんでいた。

また大腸菌検診の普及活動を行う日本うんこ学会ブースでもVRコンテンツが利用されいてた。普段はトイレという極めてプライベートな閉鎖的のトイレが、開放的な外にあったらというコンセプトのもと、学会が配布するスマホ用アプリ「うんコレ」のキャラクターでラッピングされた"痛便器"に座り、繁華街でトイレに座っているという非日常を体験するというもの。

ニコニコ学会βのコーナーでもVRコンテンツを使って発表を行っているチームがあり、映像に寄る心拍数の変化をリアルタイム計測する「360°ホラー」や普段とは違う視点や視野を体験する「研究してみたマッドネス」による目ファブリケーション時代の到来などのコンテンツが用意されいた。