メカトラックスは23日、小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi」に低消費電力動作や死活監視機能を実装できる電源管理モジュール「slee-Pi」を発表した。価格は11,800円。slee-Pi本体のほか、電源ハーネスと設定ツール入りmicroSDカードで構成される。

slee-Pi

slee-Piは、Raspberry Pi用の電源管理基板。「Raspberry Pi Model B+」または「Raspberry Pi 2 model B」に組み込むことができる。RTC(Real Time Clock)を搭載し、通常動作時において「Raspberry Pi」に接続されたRTCとして機能。ユーザーが設定したスケジュールで「Raspberry Pi」本体への電源供給や遮断が可能になる。RTCのクロック源には「TCXO」を採用。周囲温度変化などによる時計のズレを±10秒以内に抑える。

常時動作させるため、「Raspberry Pi」本体の電源・電圧の監視も可能。電源供給用に高効率DC/DCコンバータを搭載しており、太陽光パネルやバッテリーなど、6V~35Vまでの入力電圧に対応する。

「Raspberry Pi」単体ではOSシャットダウン後も通電されたままになるが、slee-Piを接続することで待機時の消費電力を抑えるほか、「Raspberry Pi」単体では行えなかったスリープ動作も実現できる。コールドブートにも対応し、動作をスケジューリングすることでも消費電力を抑えられる。